デージーネットが新機能を追加したOSSビジネスチャット『Zulip』
デージーネット株式会社は、オープンソースソフトウェア(OSS)に特化した企業であり、愛知県名古屋市に本社を構えています。このたび、同社が提供するOSSのビジネスチャット『Zulip』に新機能「メッセージログ機能」を2024年12月18日より導入することを発表しました。この機能によって、企業内のコミュニケーション履歴を効果的に管理・検索できるようになり、内部統制の強化と情報漏洩リスクの低減を実現します。
新機能「メッセージログ機能」とその重要性
「メッセージログ機能」は、管理者が専用のWEBページを通じて従業員間のコミュニケーション内容を詳細に記録し、必要に応じて検索できる仕組みです。企業の透明性と信頼性を向上させるための重要な要素として、特に情報漏洩やパワハラなどのリスクを軽減する役割を果たします。デージーネットは、この機能を通じて、安全なコミュニケーション環境の構築を目指します。
OSSビジネスチャットのメリット
ビジネスチャットシステムは、企業内でのコミュニケーションを円滑にするための重要なツールとなっており、多くの企業が導入しています。OSSのビジネスチャットはライセンス費用がかからないため、コスト面でも優れており、自社に合わせた機能のカスタマイズが可能であることが特徴です。また、オンプレミス環境での運用により、セキュリティの管理が強化されるため、データ漏洩リスクも低減されます。
開発の背景と新機能の詳細
『Zulip』はチャット上でプライベートな環境を構築できるOSSのビジネスチャットですが、従来は管理者による会話履歴の確認が難しいという課題がありました。近年では業務システムの情報化が進む中で、情報漏洩のリスクも高まる一方です。そのため、デージーネットは「メッセージログ機能」を開発し、企業の情報セキュリティを強化するための一助としています。
このログ機能では、例えばユーザーごとの会話内容や部屋別の会話内容、発信者や受信者、会話を行っている組織名などを記録します。これにより、発生する可能性のあるトラブルに迅速に対応できる体制が整います。
具体的なメリット
「メッセージログ機能」の導入により得られる利点は多数あります。特に、問題発生時の原因特定に役立つ点が挙げられます。情報漏洩が疑われる場合、過去のログデータを遡って確認することで、いつ、誰が、どのような情報を漏えいしたかを明確に追跡可能です。
さらに、従業員の行動抑止に寄与する効果もあり、ログの存在が従業員の行動を抑制する要因となります。パワハラやセクハラなどの不適切な行動が発生した際にも、記録が証拠として活用されることにより、適正な対処を行うための基盤となります。
また、法規制の遵守にも活用できるため、企業全体の内部統制も強化されることが期待されます。
価格と今後の展望
「メッセージログ機能」の利用料金は、利用人数や同時接続数に応じて変動します。例えば、200ユーザーのシングル構成の場合、204.5万円(税込)の料金が設定されています。デージーネットでは、今後もOSSに新たな機能を追加し、容易に利用できるシステムの構築を目指しています。
デージーネットのサービス概要
デージーネットでは、OSSを用いたシステム構築や導入後支援サービスを提供しています。これには、Q&Aやセキュリティ情報の提供、システムの点検・チューニングなどが含まれており、顧客企業の運用をサポートします。詳細については、同社の公式サイトを通じて問い合わせが可能です。
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