DNPの新プラットフォーム
2024-08-28 12:03:10

DNP、分散型IDに基づくデジタル証明書の新プラットフォームを開始

DNPが新たに提供する分散型ID管理プラットフォーム



大日本印刷株式会社(DNP)が2023年8月28日、分散型IDに基づくデジタル証明書の発行・検証を行う新しいプラットフォーム「DNP分散型ID管理プラットフォーム」の提供を開始しました。このプラットフォームは、個人のアイデンティティ情報を安全に管理・開示することを目的としており、ユーザーにとってのプライバシー保護と、企業や団体にとっての偽造情報防止の手段を提供します。

デジタル証明書と分散型IDとは?


分散型IDとは、中央集権的な管理方式に依存せずに、個人が自己のアイデンティティ情報を主体的に制御する仕組みです。それに対し、デジタル証明書(VC:Verifiable Credentials)は、特定の個人や団体の情報を検証可能な形で提供するための技術標準です。これにより、利用者は自己情報の開示をコントロールしつつ、安全なデータ流通が可能になります。

DNP分散型ID管理プラットフォームの特長


1. 国際的な技術仕様に準拠
この新プラットフォームは、国際的に認められている技術仕様をベースに構築されており、国内外のサービスとの連携が容易です。オーストラリアのMeeco社と提携し、技術提供を受けることで、グローバルなデータ流通を実現します。

2. 関連ビジネスの立ち上げ支援
DNPは、分散型IDの社会実装に向けたルール作りや技術開発を進めており、各企業には規約や運用体制の確立をサポートします。

3. 教育プログラムの提供
また、分散型IDに関する教育プログラムを提供し、企業内での知識向上を図ります。アメリカのIndicio社との協業により、様々な職種に必要な知識を身につけることができます。

需要の背景


最近では、生成AI技術の進展や国際的な交流の増加が背景にあり、データの改ざんや漏洩、なりすましといったプライバシーリスクが顕在化しています。このため、より安全で信頼性の高いデータ流通の仕組みが求められています。日本政府も「Trusted Web」という新たな信頼の枠組みを推進し、DNPはこの流れに対応したプラットフォームを開発しました。

今後の展望


DNPは、金融、通信、旅行、自動車、教育などの多様な業界に向けてこのプラットフォームを提供していく予定です。2029年度までに累計35億円の売上を見込んでいます。これにより、より多くの企業や団体が安全で効率的なデータ管理を実現できるでしょう。

「DNP分散型ID管理プラットフォーム」は、個人、企業双方にとって革新的なアイデンティティ管理の未来をもたらす可能性を秘めています。デジタル社会の進展に伴い、私たちの日常生活とビジネス環境を一新する重要な一歩となることでしょう。


画像1

会社情報

会社名
.css-zir7v7{font-size:15px;font-weight:600;line-height:1.5;color:rgba(0, 0, 0, 0.7);}大日本印刷(DNP)
住所
東京都新宿区市谷加賀町1‐1‐1
電話番号

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。