デンマークの椅子ブランドJ.L.モラー社長の来日
2023年3月中旬、春の日差しが心地良い季節に、デンマークの名門家具ブランド「J.L. Møllers(J.L.モラー)」の社長、Mikkel Bruun Sundtoft(ミッケル・スンドフト)さんが日本を訪れました。この訪問は、彼が昨年開催された「3daysofdesign」でお会いして以来、約9か月ぶりの再会です。昨年のデザインイベントでは、創業80周年を祝い、特別な展示が行われました。
Mikkelさんの来日は、東京デザインセンターにあるIL DESIGN(イル デザイン)での商談を兼ねています。彼は最新の素材サンプルを持参し、同社代表とのミーティングで今後のプロモーションに関する意見を交わしました。このサンプルには、J.L.モラーの刻印が施された木材や革のサンプルに加え、椅子のフレームの構造模型も含まれていました。これらを使って、椅子の補修方法やフレームの組み立てについて具体的なアドバイスを受ける貴重な機会が提供されました。
さらに、2024年5月には日本国内のいくつかの教会でJ.L.モラーのModel 404が使用されていることを知り、最初に反応があった「東京キリストの教会」を訪問することとなりました。この教会は1995年に槇文彦氏によって設計され、北欧のデザインが随所に取り入れられた美しい建物です。訪問時には、礼拝堂に並ぶ約300脚のModel 404を目にしました。これらの椅子は、創業から30年以上にわたり、毎週の礼拝で活用されています。
しかし驚くべきことに、椅子は長年の使用にもかかわらず、ほとんど損傷が見られませんでした。特に、座面のペーパーコードやフレームの構造は堅牢で、古さを感じさせない状態を保っていました。このことは、J.L.モラーが誇る確かな技術力を示す良い機会でもありました。
訪問時には、椅子の補修についての相談も行われ、Mikkelさんは三代目であるKirstenさんから直接、デザインしたJørgenさんに会えるチャンスを得ました。これにより、彼とデザインについて直接話す機会が実現しました。
Mikkelさんが訪れた「東京キリストの教会」では、依然として多くの人々が訪れ、歴史を感じる椅子に腰を下ろし、生のバンドサウンドで賛美歌を歌いながら礼拝を行なっています。教会のエントランスでは、Mikkelさんがモデル404の素晴らしい景色に感動している姿が印象的でした。
最新価格表の発表
続いて、最新の情報として、J.L.モラーの価格表が2年ぶりに更新されました。IL DESIGNは、今後日本国内での流通に向けて、この新しい価格表を作成し、ウェブサイトで公開しました。特に、以前はヴィンテージとして扱われていたModel 55が新たに価格表に追加されたことが注目です。この動きは、長年この製品にお問い合わせがあったことから実現しました。
また、いくつかのモデルでは価格がリーズナブルになっているため、これから椅子を検討している方には嬉しいニュースとなるでしょう。
IL DESIGNでは、現在J.L.モラーのModel 78 チェア、Model 78A スツール、Model 63A ベンチが展示されています。興味のある方は、ぜひ足を運んで実際にその美しさと質感を確認してみてください。
IL DESIGNは、J.L.モラーの正規輸入販売代理店として、デンマークから直接仕入れた素晴らしい椅子を手頃な価格で提供しています。ぜひ、私たちのウェブサイトを訪れ、最新の情報をチェックしてください。