EVバイク体験試乗会
2022-07-26 09:07:31
沖永良部高等学校の生徒向けEVバイク体験試乗会、ゼロカーボン通学の実証事業が前進
鹿児島県沖永良部島の新たな挑戦
鹿児島県沖永良部島で、環境に優しい交通手段への移行を目指した新しい取り組みが進行中です。この島にある沖永良部高等学校では、EVバイクを活用したゼロカーボン通学のための実証事業がスタートします。これは、地域の生徒たちが持続可能な移動手段を体験し、その有効性と課題を明らかにすることを目的としたものです。
脱炭素に向けた背景
沖永良部島に位置する知名町と和泊町は、本年の4月に環境省から「脱炭素先行地域」として認定されました。この認定を受けて、両町では公共施設への再生可能エネルギー導入計画や新庁舎のZEZ化など、環境保護に向けた具体的な施策を展開しています。
特に、二酸化炭素の排出の約半分を占める輸送部門の現状に対し、原付バイクの利用が主流であることが問題視されています。実際、県立高校に通う生徒の約70%が通学手段として原付バイクを選んでおり、そのコストや燃料価格が家計に大きな負担をかけています。そこで、EVバイクによる脱炭素化が急務とされているのです。
EVバイクの導入と試乗会
この実証事業では、鹿児島県立沖永良部高等学校と株式会社カレンスタイル、さらにヤマハ発動機株式会社の協力を得て行われます。実施されるのは、県立沖永良部高校に通う生徒を対象にしたEVバイクの貸与です。具体的には、ヤマハ発動機製のE-Vinoが5台提供され、知名町に住む生徒へ合計して25名が1人1台を1ヶ月間貸与されます。さらに、和泊町でも同様の貸与が予定されており、全体では50名が参加することになります。
この実証事業によって、EVバイクの利用による通学や日常生活の中での利便性や課題を抽出し、今後の本格的な導入に向けた意見を集めることが重要です。
体験試乗会の詳細
さらに、この実証事業を広く認知してもらうために、EVバイクの体験試乗会も実施されます。開催日は7月27日と28日の2日間で、沖永良部自動車学校において行われます。期間中には、二輪車の安全講習会も行われ、参加者にはEVバイクの使用方法についての説明が行われます。体験試乗は、両日ともに午後2時から4時までの間に行われ、参加者は実際にEVバイクに乗ってその性能を体感することができます。
今後の取り組み
今回の施策は、単なる試乗にとどまらず、沖永良部島としての将来に向けた脱炭素社会への真摯な取り組みを示しています。生徒たちがEVバイクを通じてどのようにその効用を感じ取り、地域にとっての選択肢として成り得るのか、期待がかかります。この取り組みを通じて、バイクを使った新たなモビリティの形が定義されることを願っています。何より、この試みが地域社会における環境意識の向上にも寄与することでしょう。
さらに詳しい情報については、知名町役場の企画振興課にお問い合わせください。環境と共存できる未来を目指した沖永良部島の試みから目が離せません。
会社情報
- 会社名
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知名町役場
- 住所
- 鹿児島県大島郡知名町知名307番地
- 電話番号
-
0997-84-3162