フリーランスの満足度
2024-08-05 14:10:40

フリーランスの働き方満足度調査 収入への不満が浮き彫りに

フリーランスの働き方満足度調査 収入への不満が浮き彫りに



日本労働組合総連合会(連合)は、2024年6月に実施したフリーランスの意識と実態を探る調査の結果を発表しました。この調査では、フリーランスとして働く1,000名の男女を対象に、彼らの働き方に対する満足度や将来への展望、物価上昇の影響などが分析されています。

フリーランスの働き方満足度


調査結果によると、「仕事全体」に対する満足度は52.8%、「仕事内容・質」は56.0%、「労働時間」は54.4%でした。この中でも、特に「働きがい・やりがい」に関しては62.5%の人々が満足しており、プライベートとの両立では65.6%の高い評価を得ています。一方、最も低かったのは「収入」で、満足度はわずか26.3%にとどまりました。多くのフリーランスが充実した働き方をしているものの、収入に対しては厳しい現実を抱えていることが浮き彫りとなりました。

年代別の満足度


満足度を年代別に見ると、最も高いのは60代以上の63.2%で、40代では44.5%と最も低い結果でした。特に40代のフリーランスは前年に比べて7.5ポイントも下降しており、働きかたに対する不安が増しているようです。仕事内容による満足度では、からだや健康関連やコミュニケーション関連が60%を超えたのに対し、IT関連や文化・芸能分野は50%未満となりました。

将来への展望


将来に対する展望については、非常に厳しい結果が出ています。「将来への展望がある」と答えた人は28.3%にとどまり、特に20代でも13.5ポイント、30代では14.7ポイント、40代では13.2ポイントが前年から減少しています。年齢が若いほど将来に対する希望が薄れていることが示唆されており、社会的な不安が増している可能性があります。

物価上昇の影響


物価上昇に対する影響も調査されました。「物価上昇によって生活が苦しくなった」と回答した人は59.8%に達し、特に暮らし・学び関連では72.5%がその影響を感じていました。また、業務に必要なコストが上昇したと感じている人は49.7%で、クリエイティブ関連では59.2%に上りました。物価の上昇がフリーランスの生活や業務に大きな打撃を与えている現状が伺えます。

報酬の変化


今年の初めからの報酬に関する質問では、「引き下げられた」と答えたのは14.6%で、多くのフリーランスが報酬が変わらないか、引き下げられたと感じていることが明らかになりました。報酬が安定しない要因として、業務に必要なコストが上がっている一方で、収入がそこに追いついていないことが考えられます。

仕事上のトラブル経験


また、仕事上のトラブルについても調査がなされました。46.6%の人がトラブルを経験したと回答し、特にクリエイティブ関連ではこの数字が69.0%に達しました。不当に低い報酬の決定や報酬の支払い遅延といった問題が多くを占めています。

労災保険と法律の整備


フリーランスが安心して働くために求められる課題も多く残されています。「フリーランスの立場や権利を守る法律の整備」が40%と最も高く、次に「フリーランスが利用できる福利厚生」や「所得が補償される制度」が続いています。

今回の調査結果は、フリーランスとして働く人々が直面する現状とその背景を浮き彫りにしました。彼らが安心して働ける環境作りが今後の大きな課題であることは間違いありません。


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日本労働組合総連合会(連合)
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