株式会社JTBと青森県弘前市は、持続可能な観光地を確立するための包括連携協定を締結しました。この協定により、双方は農業と観光を融合させた地域活性化を推進し、SDGsの達成に向けたプランを強化します。協定の期間は2025年7月から2028年3月までで、JTBの交流創造事業を通じて、弘前市の魅力を引き出す取り組みが期待されています。特に、弘前市はりんごを特徴とした観光ブランドの強化を目指しています。両者は過去にも観光促進や農業支援に関する連携を行っており、これまでの実績を基にさらに深まった協力関係が築かれます。
本協定の内容には、国内外からの訪問者を増やす方法や、滞在型の観光地としての魅力を向上させる施策が含まれます。また、デジタル技術(DX)を活用した観光地経営や、地域特産品であるりんごのブランド力向上を図ることも重要なポイントです。具体的には、観光マネジメントの人材育成、地域の周遊コンテンツの開発、観光業に必要な多言語対応の強化などが進められます。
弘前市は、「あずましいふるさと」という理念のもと、心地よく過ごせるまちづくりを進めています。観光資源を最大限に活用し、自然や文化、歴史をテーマにした新しい観光コンテンツの開発にも注力する予定です。観光客の増加を図ることで、地域経済の活性化を図りたいと考えています。
また、JTBは地域の課題に取り組むため、観光を「人と場所、交流」と結びつけることで、持続可能な観光地づくりに貢献することを目指しています。連携協定により、両者は具体的な戦略を共同で策定し、観光業の健全な発展に寄与できるよう努めていきます。
さらなる課題解決を目指し、新たな観光コンテンツの発掘や、観光に関連する流通の課題解決も進めます。弘前市は多様な訪日客のニーズに応えるため、既存の観光施設をリニューアルし、質の高い体験を提供することに力を入れています。これにより、農業と観光の相互作用を深めるだけでなく、持続可能な地域づくりにつなげる取り組みが広がっていきます。
今後の取り組みによって、弘前市の「りんご」と観光が融合したユニークな体験が生まれることが期待されるほか、地域経済の活性化にも大いに貢献することでしょう。JTBと弘前市の包括連携協定は、地域が目指す未来の観光地づくりに向けた重要な一歩となります。