博報堂、マーケティングプラットフォームBLOOMを活用した新戦略開発を発表

博報堂、次世代マーケティング戦略を支援

博報堂ＤＹホールディングスと博報堂テクノロジーズが、統合マーケティングプラットフォーム「CREATIVITY ENGINE BLOOM」に新機能「STRATEGY BLOOM PLANNING」を追加したことを発表しました。これは、マーケティング戦略作成に特化したツールであり、社内での使用が開始されています。新たなプラニングプロセスの導入は、企業の意思決定を支援し、より的確なマーケティング戦略を生むことを目指しています。

背景とニーズ

現在、多くの企業が直面しているのは人口減少や市場の成熟、そして消費者行動の変化です。これらの課題を乗り越えるためには、成長を促進するための投資と既存市場での効率的な運営が不可欠です。マーケティングの進化が急務であり、企業はデータとテクノロジーを通じたプランニングの刷新を求められています。これに伴い、広告代理店内でもプランナーの持つ暗黙知を明確化し、ノウハウを共有する仕組みが必要になっています。

STRATEGY BLOOM PLANNINGの機能

「STRATEGY BLOOM PLANNING」は、博報堂ＤＹグループが保有する「生活者 DATA PLATFORM」を基盤としており、豊富なデータを活用して、マーケティング戦略を策定するプロセスを簡易化しています。これにより、社員全員が容易に分析メニューを利用でき、マーケティング戦略の策定が加速します。

この新機能は、市場構造の把握からKPI設定までを一貫して実行可能です。たとえば、対象商材の課題発掘や重要KPIの特定、ターゲット規定、さらには戦略的なメッセージの検討に至るまで、多様なプラニングが実現できます。

市場構造把握

「STRATEGY BLOOM PLANNING」では、対象商材に関する現状把握を行い、「ファネル分析型」と「CEP分析型」の2つの分析メニューから選択可能です。ファネル分析により、広告出稿から消費者の購入に至るプロセスを詳細に分解し、重要なKPIとターゲットを可視化します。また、CEP分析では、ブランド選択行動に焦点を当て、自社と競合の比較を通して、強化すべきブランドイメージを浮き彫りにします。

ターゲット規定と価値規定

市場構造の把握を基に、獲得タンゲットの選定を行い、クリエイティブ開発に向けた戦略を策定します。ターゲット像を多様な視点から捉えることで、より精緻なマーケティング戦略を形成可能です。また、訴求すべきメッセージやブランドイメージの導出も行い、コミュニケーション戦略への反映が期待されます。

KPI設定

KPI設定機能では、マーケティングの重要目標を達成するためのボトルネックを発見し、新たなKPIの発見と目標値設定が行われます。これにより、クライアント企業のニーズに応える、より緻密な戦略策定が可能となります。

今後の展望

今後、デジタルクリエイティブ領域を支援する「CREATIVE BLOOM」やメディアプランニングを担当する「MEDIA BLOOM」との連携を強化し、マーケティング戦略からクリエイティブ制作、メディアプランまでの一貫した提案を実現します。これにより、より効率的で効果的なマーケティング業務が実現すると期待されています。