受賞記念対談が話題!高野秀行と桐野夏生が語る文学の裏側
この度、Bunkamuraドゥマゴ文学賞第34回の受賞作として選ばれた高野秀行氏の『イラク水滸伝』。この作品は、アフワールと呼ばれるイラクの特殊な地域についての探求を描いたノンフィクションで、多くの読者の心をつかんでいます。受賞を受けて、高野氏と選考委員の桐野夏生氏による対談が10月21日に東京日仏学院で行われ、その模様が映像として公開されました。
高野氏は、桐野氏が選考委員として自身の作品を選ぶことに対し、「本当に度胸があるな」と敬意を表しました。それに対して桐野氏は、高野氏の作品に対する姿勢を高く評価し、「ノンフィクションの原理主義者」と称賛しました。この言葉からも、二人の文学への熱い思いが伝わってきます。
多彩な内容と表現
対談は、受賞作に込められた意味や、執筆に至るまでの裏話が中心となり、二人のもの言う言葉が投げかける波紋は非常に大きいものでした。作品がどのようにして生まれたか、またその背景にある中東に対する彼らの視点が語られ、視聴者は驚きと笑いを交えながら聞き入る姿が目に浮かびます。
桐野氏は、高野氏の探究心を賞賛し、彼が取材で出会った人々や文化について触れ、作品が描くものの深さを強調しました。また、受賞作には書かれなかった探検中のエピソードも披露され、自らの探索がもたらした驚きの数々を語りました。
視聴できる期間と無料登録の方法
この受賞記念対談の映像は、2024年12月23日から2025年8月31日まで視聴可能です。視聴するには、MY Bunkamuraへの登録が必要で、登録は無料です。期間内であれば何度でも視聴可能ということで、文学ファンには見逃せない内容になっています。
登録後は、Bunkamuraの特設サイトから対談をお楽しみください。リッチな文学的対話が繰り広げられるこの機会をお見逃しなく。
Bunkamuraドゥマゴ文学賞について
Bunkamuraドゥマゴ文学賞は、1990年に創設され、先進的な文学を探求することを目的としています。毎年交代する「ひとりの選考委員」によって受賞作が選ばれるユニークな体制を持ち、権威主義からは一線を画しています。次回の第35回選考委員として最相葉月氏が就任予定です。
この賞が挑戦し続ける文学の可能性を、ぜひ皆さまで共有しましょう。