オリックス生命が進めるデジタル化とその効果
近年、多くの企業がデジタルシフトを目指す中、オリックス生命保険株式会社が新しい業務プロセスを確立するためにデジタルアダプションプラットフォーム(DAP)「テックタッチ」を導入した。この取り組みは、同社が業務効率を向上させるための重要なステップとして、多くの注目を集めている。
導入の背景
オリックス生命では2014年頃から本格的にIT投資を拡大し、自社の業務プロセスを効率化及び顧客体験の向上に取り組んできた。新しい技術の導入に積極的で、特にSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)を活用して各種ソリューションを模索している。その中で、テックタッチの導入が加速されたのは、システムの早期定着と高度な活用を実現するナビゲーションの簡易性が評価されたからだ。
今回採用された「intra-mart」と呼ばれるワークフローシステムは、決裁申請などの業務に使用される。また、支払管理システムにおいては高頻度で利用されるため、業務効率化の効果が高く見込まれている。
活用の効果
テックタッチ導入後、入力時の迷いやすい承認者設定や入力規則について、システム内でガイドが表示されることで、利用者自身が問題を解決できるようになった。その結果、無駄な差し戻しが減少し、業務の生産性が向上したという。実際、社内アンケートでは73%のユーザーが、他のシステムにおいてマニュアルなしでもガイドを利用して問題なく操作できたと回答し、高い満足度を示している。
今後の展望
オリックス生命は、今後もデジタルアダプションプラットフォームを用いたシステムの早期定着とその高度活用を進める方針だ。導入時にはテックタッチを必ず組み合わせ、経費精算システムを含む全部署のシステムでの展開を目指す。
この方向性について、IT本部の勝 竜弘氏は「テックタッチの存在を知ってから、業務効率化のための大きな可能性を感じた」と述べている。ユーザーが自立してシステムを使えるようにすることが重要であると考えており、その認知度を高めるための取り組みも拡充させていく予定だ。
オリックス生命とテックタッチについて
オリックス生命は、シンプルでわかりやすい保障商品を提供する生命保険会社として、個人・法人向けの商品開発に取り組んでおり、顧客ニーズに応え続けている。一方、テックタッチ株式会社は、すべてのユーザーがシステムを使いこなす世界を実現するためのデジタルアダプションプラットフォームを開発・提供しており、多くの企業や官公庁にご利用いただいている。
これからのオリックス生命のデジタル化の進展と、テックタッチによる効率化が、どのように発展していくのか、引き続き注目したい。