水害への備えを学ぶ
東京都では毎月1日、都政や都民生活に関する情報を提供する広報紙『広報東京都』を発行しています。2023年6月号では、梅雨に入るこの時期に合わせて「みんなで学ぶ、水害のこと」と題し、水害への正しい知識と準備方法を特集しています。
特集の中心は、「水害から身を守る事前シミュレーション」と「みんなで取り組む豪雨対策」の2つです。これにより、いざという時のための準備を促進し、地域全体での防災意識を高めようとしています。
水害リスクを正しく理解する
水害は地震とは異なり、予測が可能な面があります。そのため、日常からの備えが重要です。特集では以下の3つのステップを提案しています。
STEP1: 自分の地域のリスクを知る
まずは、住んでいる地域の水害リスクを確認することから始めましょう。ハザードマップはその基本となる情報源で、地域ごとの危険度を把握できます。これによって、どの場所が特に危険であるかを理解し、適切な行動が取れるようになります。
STEP2: 避難のタイミングを確認
次に、避難のタイミングを知ることが重要です。水害時には、警戒レベルが5段階で設定されており、その指標をもとに避難を検討します。特に、危険が迫る前に早めの行動が求められます。
STEP3: 事前に避難先を決める
最後に、あらかじめ安全な避難先を決めておくことが安心につながります。親しい友人や家族の家、公的避難所など、あらかじめ確認しておくとともに、避難をスムーズに行うための準備が大切です。
みんなで取り組む豪雨対策
水害による被害を軽減するためには、個々人の行動も重要です。特集では、すぐに実践できる豪雨対策についても紹介しています。具体的な取り組み例として、以下の二つがあります。
- - 浸水対策強化月間: 雨水ますや側溝の点検、また土のうや止水版の準備を行いましょう。これにより、豪雨時の浸水被害を抑制することができます。
- - 雨水しみこみプロジェクト: 雨水をしみこませることで、川や下水道に流れ込む水の量を減らし、洪水のリスクを軽減する取り組みです。このプロジェクトは地域全体で協力しながら進められています。
東京都民一人一人が積極的に水害対策に取り組むことで、地域全体がより安全な環境になっていくことが期待されています。是非、広報東京都を通じて、必要な情報をしっかりと受け取り、自分や大切な人を守るための備えを始めましょう。
広報東京都について
広報東京都は、都政についての解説や都民生活に必要な情報を提供するため、毎月タブロイド版を発行しています。約219万部が新聞折り込みや都立施設などで配布され、多くの都民に届いています。また、WEB版でも情報を発信し、視覚に障害のある方向けには点字版や音声版を提供しています。特に、近年では小学生向けの「広報東京都こども版」も新たに発行し、次世代への啓発も積極的に行っています。これにより、都政や社会についての理解を深めるきっかけを提供しています。
是非、6月号の特集をチェックし、水害に備えるための知識を深めてください。