金沢初の蒸留酒製造所が世界に挑む
石川県金沢市に位置する「Alembic大野蒸留所」が、国際的な酒類品評会「International Wine & Spirit Competition(IWSC)2024」において、名誉ある「IWSCプロデューサートロフィー」の部門賞である「International Gin Producer Trophy」の最終選考にノミネートされました。このノミネートは、70年以上の歴史を持つ蒸留業界の重要な一歩を象徴し、同社の製品が世界中の酒愛好家に認められるきっかけとなることでしょう。
IWSCの重要性とAlembicの取り組み
IWSCは、酒類の品質向上を目的とし、毎年世界中のメーカーからエントリーされた多様な製品が厳正に審査されています。この大会は、世界三大酒類コンテストの一つとされ、受賞には相当な努力と技術が求められます。
Alembic大野蒸留所は、2022年に製造を開始し、利用されるのは白山の美しい伏流水。じっくりと手間をかけ、食に寄り添うジンとして高評価を得ている「Alembic Gin HACHIBAN」など、数々の賞を受賞しています。
こだわりの製品ラインアップ
Alembicが提供するジンは、優れた品質が特徴です。特に注目される製品は以下の通りです。
Alembic Gin HACHIBAN (アレンビック ジン ハチバン)
- - 受賞歴: IWSC2023 コンテンポラリージン部門トロフィー(最高金賞)
実はこのジンは、ジュニパーベリーとシトラスの風味が絶妙に絡み合い、誰でも楽しめる飲みやすさを追求しています。
Alembic Gin 群青ストレングス (アレンビック ジン グンジョウストレングス)
- - 受賞歴: IWSC2024 コンテンポラリージン部門金賞
ボタニカルの使用量が約30%増加しており、力強い味わいとともに、さまざまな香味が際立つジンです。
Alembic Cask Rested Gin #1 2023 (アレンビック カスクレステッド ジン)
- - 受賞歴: IWSC2024 コンテンポラリージン部門銀賞
樽熟成の甘さが際立ち、独特の香味が楽しめる一品です。
未来へ向けて
Alembic大野蒸留所は、地元の自然環境を尊重し、持続可能な方法で酒造りを続けています。地元の新鮮な食材を使用した製品作りや、地域とのつながりを大切にしたコミュニケーションを推進していることが、その成功に寄与しているのです。
最終選考の結果は、2024年にロンドンで行われる授賞式にて明らかになります。今後の活躍が非常に楽しみなAlembic大野蒸留所。彼らの挑戦は、金沢の地から新たな風を吹き込むことでしょう。