株式会社Liberawareの新たな挑戦
近年、北九州市では企業の革新やスタートアップの成長を支援するさまざまな取り組みが進められています。このたび、千葉県に本社を構える株式会社Liberawareが、北九州市が推進する「企業変革・スタートアップ・グロースサポート事業」に選ばれました。本プログラムは、市内でのインフラやプラントの維持管理を進めるためのデジタルトランスフォーメーション(DX)を促進し、特に港湾桟橋における点検手法の革新を目指しています。
イノベーション支援プログラムとは
北九州市の「企業変革・スタートアップ・グロースサポート事業」では、スタートアップが行政の課題を解決するために実証実験や研究開発を行うことが求められています。具体的には、支援期間は最大で2年間、支援額は400万円/年で、合計800万円が上限で支給されます。このプログラムには、北九州市の課題に応じた実行力のあるスタートアップが参加できるチャンスが与えられています。
Liberawareは、このプログラムの中で「No.2目視点検等に代わる桟橋の点検」という枠で採択され、港湾の環境に適した点検方法の開発に取り組んでいます。
狭小空間点検ドローン「IBIS2」の活用
本プロジェクトでは、Liberawareが独自に開発した狭小空間点検用ドローン「IBIS2」が重要な役割を果たします。このドローンは、従来の点検方法が抱える課題を克服するために設計されており、特に潮流の影響を受ける桟橋周辺での安全かつ効率的な点検を実現します。
従来、桟橋の目視による点検は、潮流が速い環境下で行われるため、条件が整わないと作業が困難でした。しかし、Liberawareの取り組みにより、桟橋環境に必要な機能が搭載された多機能発射台が開発され、これから「IBIS2」を使用した点検作業が可能になります。この新たなシステムは、悠久の時を超える潮流に耐えうる設計となっており、さらに桟橋の上部から海面下までの狭い隙間もスムーズに点検できるよう工夫されています。
地元自治体との連携強化
Liberawareは、今回の採択を契機に自治体との接点をさらに強化していく方針です。自治体との連携は、スタートアップが公共の課題に取り組む上で非常に重要な要素であり、今後も北九州市を中心に各地域とのコラボレーションを進めていく考えです。この取り組みにより、地域社会の安全性・快適性が向上し、ひいては経済活動の活性化にも貢献できると期待されています。
まとめ
株式会社Liberawareの腰を据えた挑戦が、北九州市の発展と新たなビジネスモデルの創出に繋がることが期待されます。このようなスタートアップ支援事業は、地域の特徴を活かした革新をもたらし、新しいビジネスの芽を育む重要な機会であります。北九州市の未来に向け、さらなる成果が生まれることを期待しています。
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