ニューロクライン社、ムスカリン受容体作動薬ポートフォリオの進捗発表
ネクセラファーマ株式会社は、提携先のニューロクライン社が第43回J.P.モルガン・ヘルスケア・カンファレンスにて、ムスカリン受容体作動薬に関する新たな進展を発表したことをお知らせします。
進行中の臨床試験
発表された内容によれば、NBI-1117568というM4受容体選択的作動薬は、アメリカの食品医薬品局(FDA)との協議を経て、2025年の上半期に統合失調症治療に関する第Ⅲ相臨床試験を開始する予定です。また、NBI-1117568は、双極性障害を対象とした第Ⅱ相試験も2025年の下半期に実施予定です。
続いて、NBI-1117570というM1/M4デュアル作動薬は、同じく2025年の下半期に統合失調症に焦点を当てた第Ⅱ相試験を始めることが言及されました。
さらに、ニューロクライン社の独自技術であるNxWave™プラットフォームから生まれた3つのムスカリン受容体作動薬は、現在第Ⅰ相臨床試験中であり、全ての試験データを2025年中に取得できる見込みです。対象となる薬は以下の通りです:
- - NBI-1117570(M1/M4デュアル作動薬)
- - NBI-1117567(M1受容体作動薬)
- - NBI-1117569(M4受容体作動薬)
統合失調症と双極性障害への期待
NBI-1117568は、統合失調症に対する治療薬としての経口ムスカリンM4受容体選択的作動薬で、2024年8月に第Ⅱ相臨床試験で良好な結果が報告され、これに伴いニューロクライン社からは35百万米ドルのマイルストンが受領されています。この成果は、多くの治療分野において期待が寄せられています。
当社の執行役副社長であり、Nxera Pharma UK社の社長でもあるマット・バーンズは「ムスカリン受容体作動薬ポートフォリオが順調に進展しており、それを実際に患者のもとへ届けるための努力がなされていることは励みになります。この技術が神経・精神疾患治療において革新をもたらすと確信しています。」とコメントしています。
今後の展望
今後数年間で、さらなる進捗の報告が期待される中、J.P.モルガン・ヘルスケア・カンファレンスにおいて社長のクリストファー・カーギルがプレゼンテーションを行なう予定です。発表は1月15日(水)15:00(日本時間16日8:00)に行われます。興味のある方はぜひ確認してみてください。資料も当社のウェブサイト上で公開される予定です。
ネクセラファーマについて
ネクセラファーマは、バイオ医薬品企業として日本及び海外にて新しい医薬品の開発に取り組んでいます。特に、神経疾患や消化器疾患、免疫疾患などのアンメットニーズに応えるための研究を進めており、多様なパイプラインを有しています。東京、大阪、ロンドンなどに拠点を構えており、350名を超えるスタッフが活動しています。詳しい情報は公式ウェブサイト(www.nxera.life/jp)をご覧ください。