中小企業の人材定着を支援する新たな企業年金制度の導入
株式会社ベター・プレイスは、足利銀行と業務提携を結び、従業員のための企業年金制度「はぐくみ企業年金」の普及を進めることになりました。この提携は、特に人材定着に悩む中小企業を支援することを目的としており、両者が協力して新たな福祉制度を導入します。
提携の背景
近年、日本の企業は人材の定着に苦しんでおり、特に中小企業はその傾向が顕著です。ベター・プレイスが展開する「はぐくみ企業年金」は、企業の福利厚生として設計された確定給付型の制度で、従業員が安心して資産形成を行えるようサポートします。これにより、企業は従業員の離職率を低下させ、エンゲージメントを高めることが期待されます。
「はぐくみ企業年金」は、企業側がコストを抑えることが可能でありつつも、従業員にとっては元本保証があり、安心して将来の資金を準備できる大きなメリットを持っています。この制度は、運用実績による不足分を事業主が補填する仕組みになっているため、リスクを適切に管理しながら運営できる点が特徴です。
中小企業の現状
日本の企業数の約99.7%が中小企業であり、雇用される従業員の約69.7%が中小企業に勤務しています。しかし、30~99人の規模の企業での退職年金制度を持つ企業はわずか16%に留まり、多くの従業員が十分な福利厚生を享受できていないのが現状です。
この制度の普及により、中小企業とその従業員が企業年金制度の恩恵を受けられるようになることを目指して、ベター・プレイスはこの取り組みを進めています。
経済格差と老後の不安
現在、日本は超高齢化社会に突入しており、就労人口の減少が進行中です。特に若年労働者には、経済的理由で離職するケースが多く、老後に対する不安も増しています。このような背景の中で、企業年金制度の整備は急務となっています。
「はぐくみ企業年金」は、厚生年金被保険者であれば加入可能で、非正規雇用や役員も対象になります。企業はコストを抑えながら制度を導入でき、また、従業員は満足度向上や離職率の低下といった効果を享受することができます。
企業年金制度の導入事例
特に福祉や教育、医療関連の企業での導入は顕著で、現在導入法人の96%が300名以下の中小規模法人です。この制度により、従業員は育児や介護を考慮しながらも、安心して未来へ向けての資金準備を進めることが可能となります。
今後の展望
これからの日本において、経済教育や資産形成は不可欠な要素となります。ベター・プレイスは、この制度を通じて、「希望格差」をなくし、全ての労働者が安心して働ける社会を目指していきます。制度の導入が進めば、さらに多くの中小企業が福祉の恩恵を享受できることでしょう。各企業は、従業員の定着率を向上させるだけでなく、より良い職場環境を実現し、全体の社会貢献度を高めることが期待されます。
サービス紹介
はぐくみ企業年金の詳細については、ベター・プレイスの公式サイトをご覧ください。