リベリオン、SKテレコムとDOCOMO Innovationsが協力
AI半導体企業であるリベリオン(Rebellions)は、韓国のSKテレコムおよび日本のNTTドコモの米国法人DOCOMO Innovations, Inc(DII)と、次世代AIインフラの実現に向けた戦略的提携を発表しました。これにより、三社は共同でAI加速技術の開発を進めていくことになります。
このコラボレーションの中心には、リベリオンが開発したATOMベースのニューラルプロセッシングユニット(NPU)サーバーがあり、その実証実験(PoC)が韓国と日本のAIインフラの高度化を目的として行われる予定です。SKテレコムは、自社が保有するNPUファーム環境を活用し、リベリオンの製品の性能評価を行います。今回のプロジェクトでは、評価結果に基づいて技術検証を広げ、今後はSKテレコムの全製品ラインに対する技術の適用も検討されます。DIIは、このAIインフラの商用化を担当し、シナジー効果を生み出します。
リベリオンのCTO、オ・ジヌク氏は、協業の重要性に触れ、「私たちは実際のインフラ環境でのAI推論向けソリューションの安定性と性能を証明することを重視しています。ハードウェア、インフラ、ユーザーの三者が協力することで、真に意味のある技術革新が生まれると信じています。この協力を通じて、次世代のAIインフラの未来を実現していきます」と述べました。
また、DIIのCEO秋永和計氏は、「DOCOMO Innovationsは、グローバルな技術リーダーと連携しながら、実用的で持続可能なAIソリューションの開発に取り組んでいます。今回のパートナーシップはリベリオンの最先端半導体技術とSKテレコムのインフラ提供力を結集し、スケーラブルかつ柔軟性の高いAIシステムを実現することを目指しています」と語りました。
SKテレコムのグロース事業開発オフィスのVP、イ・サンミン氏は「私たちは次世代インフラソリューションとしてAI最適化クラウドを提供しています。この協業は、NPUベースのクラウド技術を実証する貴重な機会であり、GPUに加えNPUを活用した新たなAIサービスの普及に貢献できると考えています」とコメントしました。
この次世代AIインフラの構築は、リベリオンの日本法人設立に続く重要なステップであり、今後も日本国内およびグローバル市場におけるAIインフラのプレゼンスを強化することが期待されています。三社の強力な連携によって、私たちの生活やビジネスを支えるAI技術のさらなる進化が見込まれています。