フードバンク応援WAON発行のご案内
一般社団法人全国フードバンク推進協議会は、明治安田生命保険相互会社、イオン株式会社、イオンフィナンシャルサービス株式会社との共同で、「フードバンク応援WAON」という新たな電子マネーを発行しました。この取り組みは、2025年3月に締結された包括的パートナーシップ契約に基づき実現したもので、「人と人、人と社会・地域をつなげる役割を通じ、新たな価値を創造する」ことをコンセプトとしています。
フードバンク応援WAONの仕組み
「フードバンク応援WAON」は、消費者が全国のWAONまたはAEON Pay加盟店でこのカードを使用することで、売上金の一部がフードバンク活動を推進するための寄付として全国フードバンク推進協議会に送られます。つまり、私たちは特別な負担を負うことなく、この取り組みに参加できるのです。
このWAONは、スマートフォンからの限定発行となっており、近年のデジタル決済の進化に沿った形で提供されています。これにより、寄付が身近な行動になることを目指しています。
フードバンクの意義
さて、そもそもフードバンクとは何でしょうか。これは、流通過程で販売が難しくなった食品を寄付し、困っている施設や団体、家庭に無償で提供する活動です。食品ロスを減少させる一方で、生活に困窮する人々のための重要なセーフティネットともなっています。日本国内では307のフードバンク団体が活動しており、地域の行政や福祉施設と連携しつつ、食料支援を行っています。
国内のフードバンク団体の課題
しかし、現在の日本のフードバンク団体は、様々な資源(人材、事業費、運営ノウハウ、寄付食品など)が不足しています。これにより、海外と比較すると、寄付食品の扱いや公的なサポートの状況は十分とは言えません。全国フードバンク推進協議会は、これらの課題に取り組むことで「明日の食事に困る人のいない社会」の実現を目指しています。
未来へのビジョン
全国フードバンク推進協議会は、未来のために様々な活動を展開しています。政策提言活動や広報、フードバンク団体へのノウハウ支援、食品寄贈の仲介などです。また、今回の「フードバンク応援WAON」の導入により、より多くの人々が支援活動に参加できる環境が整い、さらなる広がりを見せることが期待されています。
私たち一人ひとりの小さな行動が、困っている人々の食を支える一助になれば幸いです。この新しい電子マネーの普及を通じて、巷の食品ロス問題の解決にも貢献していきたいと思います。フードバンク応援WAONとして、新たな一歩を踏み出しましょう。