アルファ・ラバル、LPG運搬船プロジェクトの成功
近年、世界中で環境への配慮が高まる中、海運業界もその例外ではありません。アルファ・ラバル株式会社は、2025年10月7日付けで、アジアの主要造船所2社から新造LPG運搬船4隻にFCM LPG燃料供給システムの供給を正式に受注したことを発表しました。この取り組みは、海運業界が脱炭素化を目指す中で、信頼性の高いソリューションとして注目されています。
魅力的なLPG燃料供給ソリューション
アルファ・ラバルのFCM LPG燃料供給システムは、効率的な性能と設計の柔軟性により、船主にとって非常に魅力的な選択肢となっています。このシステムは、燃料供給の信頼性を確保しつつ、エネルギー移行を実現するための支援を行っています。
LPG(液化石油ガス)は、従来の燃料に比べてCO2の排出量が格段に少なく、硫黄酸化物(SOx)も大幅に削減されるため、世界的にも注目されています。特にガス運搬船において、LPGを燃料とした運航が推奨されている現在、アルファ・ラバルの技術がそのニーズに応えています。
実績に裏打ちされた技術力
今回の受注は、アルファ・ラバルがベトナムの主要船主向けに、中国の江南造船所で建造される50,000CBM中型ガス運搬船に2基、また日本の名村造船所で建造予定の87,000CBM大型LPGガス運搬船にも2基のFCM LPGを提供することを含んでいます。この供給は2026年に予定されています。アルファ・ラバルの海洋分離・燃料供給システム・熱伝達部門の責任者であるピーター・サーレン氏は、「LPGは運搬船にとって価値ある代替燃料であり、その利用を促進できることを誇りに思っている」とコメントしています。
強力なパートナーシップと確かな信頼
アルファ・ラバルの成功は、造船所や船主との強力な関係に支えられています。同社は過去数年間、名村造船所や江南造船所との連携を深めており、その信頼性と技術力で数多くのプロジェクトを支援してきました。江南造船所の技術ディレクターであるサングオ・ドン氏は、アルファ・ラバルを選択した理由として安全性、効率性、実績を挙げ、同社の技術への信頼を表明しています。
包括的なLPGソリューションの提供
FCM LPG燃料供給システムが人気を集める理由は、アルファ・ラバルが提供する幅広いLPG製品群にあります。排ガス再循環(EGR)を使用するLPG動力船向けには、PureNOx LSを提供し、EGRブリードオフ水の効果的な洗浄を実現しています。さらに、LPG貨物取り扱いシステム向けの半溶接プレート熱交換器など、様々なソリューションが用意されています。
ピーター・サーレン氏は、「私たちの提供する技術は船首から船尾までのあらゆる側面で、安全性や信頼性の高い貨物取り扱いに貢献しています」と締めくくります。
未来の持続可能な海運のために
アルファ・ラバルは140年以上の歴史を持ち、エネルギー、食品、清潔な水の供給を通じて、持続可能な未来を追求しています。海運業界の脱炭素化を進めるこの取り組みは、同社が持つ技術とソリューションの力を活かし、より強いビジネスをサポートするものです。未来に向けた持続可能な目標に向かって、アルファ・ラバルは顧客と共に歩み続けています。
詳細情報は
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アルファ・ラバルの使命
アルファ・ラバルは、エネルギー、食料、清潔な水をすべての人々に届けるため、技術革新を目指しています。環境に配慮した海運の実現に向け、顧客とともに持続可能な未来の構築に取り組んでいます。アルファ・ラバルはその成長を通じて、真に持続可能な社会の実現を目指しています。