自動運転OSの標準化を目指す「The Autoware Foundation」が設立!

自動運転技術の進歩と普及が進む中、白熱する業界において、株式会社ティアフォーとその提携企業が、ついに「The Autoware Foundation」(AWF)を設立しました。愛知県名古屋市が本社のティアフォーは、米国のApex.AI、英国のLinaroと共に、国際的な自動運転オペレーティングシステム(OS)の業界標準化を目指す団体です。AWFは東京都文京区に拠点を置き、非営利団体として自動運転OS「Autoware」の普及に努めます。

この新しい団体は、自動運転技術の発展に必要な様々なプロジェクトを推進するために設立されました。具体的には「Autoware.AI」、「Autoware.Auto」、「Autoware.IO」の3つのカテゴリがあります。Autoware.AIは従来のAutowareプロジェクトを引き継ぎ、主に研究開発用途として国内外での100社以上の導入事例があります。次に、Autoware.Autoは次世代のRobot Operating System(ROS)を使用して開発された車載向けの新たなAutowareプラットフォームを中心とします。さらに、Autoware.IOは、Autowareに関連する様々なテクノロジーやソフトウェアをまとめ上げる役割を担っています。

加藤真平氏が代表理事を務め、Apex.AIのJan Becker氏とLinaroのYang Zhang氏が理事として参加するとともに、技術開発を推進する技術委員会は各社の代表で構成されます。また、AWFのイニシアチブにはOpen Robotics(OSRF)のBrian Gerkey氏もアドバイザーとして関与し、ROS及びROS 2フレームワークに基づく開発が進められます。

設立にあたり、ティアフォーやApex.AI、Linaroを含む多くの企業が参加の意向を示しています。その中には、ARMやToyota Research Institute-Advanced Development(TRI-AD)、LG Electronics、RoboSenseなど名だたる企業が名を連ねています。これにより、業界全体で力を合わせ、自動運転技術の実用化をすばやく進めていく流れが出来上がります。

AWF設立による意義


AWFの設立は、自動運転の未来を一層明るいものにする可能性を秘めた重要な一歩です。自動車業界のプレイヤーが集まることで、プラットフォームの技術的方向性やサポート体制の向上が期待されます。自動運転が現実のものとなるためには、多くの企業や団体が連携し、リソースを共有しながら技術の向上に努める必要があります。AWFはその中心的な役割を果たすことにより、オープンソースソフトウェアとしてのAutowareの普及を促進していきます。

未来の展望


自動運転技術はまだまだ発展途上であり、今後も多くの研究や実用化が求められます。AWFは参画企業・団体の集結により、今後も数多くのプロジェクトが立ち上がることを期待されています。この新たな試みが成功すれば、自動運転の未来はより一層現実味を帯びたものとなるでしょう。自動運転技術が私たちの生活をどのように変えていくのか、その進展に注目が集まります。国際業界団体AWFの動向から目が離せません。

会社情報

会社名
株式会社ティアフォー
住所
愛知県名古屋市中村区名駅1-1-3 JRゲートタワー27階
電話番号

トピックス(IT)

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