青梅市役所の「そのままDX」導入拡大で行政手続きのデジタル化が進展
東京都青梅市役所がcodeless technology株式会社の提供する「そのままDX」を導入し、その部署を広げていることが発表されました。このソリューションは、IT専門の人材がいない現場でもスムーズに導入できるとされ、青梅市役所の窓口業務におけるペーパーレス化や効率化を段階的に支援しています。
導入の背景
青梅市役所では、これまで紙の帳票を使用して窓口業務が運営されており、システムへの再入力作業が多くの手間と労力を要していました。ITツールの導入を試みても、その活用が特定の職員のスキルに依存することが多く、属人化が問題となっていました。特に高齢者や外国人住民を含む多様な市民が、安全に利用できるデジタル環境の整備が求められてきたのです。
「そのままDX」の特徴
codeless technologyが開発した「そのままDX」は、現行の書類をデジタル化しながらも、文書管理規定や業務フローを大幅には変更せずに運用できることが大きな特徴です。このため、IT専門家がいない職場でも容易に段階的なデジタル化が可能となります。
具体的には、青梅市役所では次の3つのステップで「そのままDX」を検証および拡大しました。
ステップ1:実証実験(2024年度)
東京都の「多摩イノベーションエコシステム促進事業 リーディングプロジェクト」として採択され、「そのままDX」による窓口申請書類のペーパーレス化実験が行われました。これにより、住民対応窓口を持つ5つの部署(交通政策課、子育て応援課、こども育成課、こども家庭センター、清掃リサイクル課)での試行が実施されました。
ステップ2:庁内導入テスト(2025年度)
実証実験の結果を受け、庁内での導入テストが実施されました。合わせて、総合行政ネットワークLGWANへの接続を行い、セキュリティにも配慮した安定的な運用体制の構築が進められました。
ステップ3:導入部署拡大(2026年4月以降)
これまでの運用成果に基づき、新たに4部署(市民安全課、職員課、都市計画課、青梅総合医療センター)への導入が行われました。codeless technologyは、青梅市役所の住民サービス向上や業務効率化を今後も支援していく方針です。
成果と評判
2年間にわたる運用の結果、以下の成果が上がっています。
紙の帳票からPCへの入力が不要となり、作業量やエラーが大幅に削減されました。また、申請内容のExcelレポートへの転記もデータ連携によって簡略化されました。
実験期間中、住民95名へのアンケートで、61%が「他の申請書類もデジタル化してほしい」と回答しました。特に高齢者層からは「紙の見た目がそのままで使いやすい」との好意的な意見が寄せられました。
総合行政ネットワークLGWANへの接続など、自治体独自のセキュリティ要件への対応が行われ、紙帳票をそのままデジタル化できることで青梅市の文書管理規定を変更することなく導入されています。
担当部署のコメント
青梅市役所の担当課からは「そのままDX」が一般的なノーコード・ローコードツールよりも使いやすいことが評価されており、業務効率化に貢献しているとコメントしています。
今後は、よりスムーズに住民が必要な申請手続きを進められるよう、さらなる取り組みを続けていくとのことです。
まとめ
青梅市役所の「そのままDX」の導入拡大は、行政手続きのデジタル化と業務の効率化に向けた大きな一歩です。これにより、地域住民にとっての利便性がさらに向上することが期待されます。自治体DXの先駆けとして、全国にこの取り組みが広がっていくことが望まれます。