彫刻家・舟越桂の版画追悔展が京都で開催
2024年3月29日に72歳で亡くなった彫刻家・舟越桂の版画追悼展が、京都のギャラリー白川で行われます。この展覧会は全5回にわたり、舟越の版画コレクションから厳選された60点が展示されるとのこと。これまでの30年以上のキャリアを背景に、舟越の卓越したデッサン力と独自の平面表現を楽しむことができる貴重な機会です。
展示スケジュール
展覧会は2024年8月から12月にかけて行われ、各回ごとに異なるテーマで作品が紹介されます。以下に展示スケジュールを詳述します。
8月2日(金)− 8月18日(日)
アメリカでの経験を振り返り、舟越の初期作品を紹介。
8月30日(金)− 9月16日(月祝)
若き日の舟越が苦心した初期の作品が並びます。
9月27日(金)− 10月14日(月祝)
リトグラフや木版画など、技法の進化が見える作品を展示。
- - 第4回:スフィンクスシリーズとメゾチント−後期
10月25日(金)− 11月10日(日)
この時期の舟越が表現したスフィンクスシリーズに焦点を当てます。
11月22日(金)− 12月8日(日)
これまでの展覧会からの選りすぐりの作品と、彫刻の森美術館で展示されていた作品も加わる特別編です。
作品の魅力
舟越桂は、版画を通して自身の思考や感情を表現することに挑戦してきました。本展では彼がアメリカで過ごした時のエピソードや、初期から後期までの技術とテーマの変遷も見どころです。それぞれの作品がどのように彼のアートに影響を与えたのか、ぜひ直接ご覧いただき感じ取ってほしいと思います。
版画展図録の発売
また、展示される作品の全てを収めた「舟越桂版画展図録」は12月に発行予定です。この図録は、展覧会を訪れられない方にも、舟越のアートを知ってもらうための貴重な資料となるでしょう。
舟越桂のプロフィール
舟越桂は1951年に盛岡で生まれ、彫刻家・舟越保武の次男として育ちました。東京造形大学彫刻科を修了後、東京芸術大学大学院で学び、国内外の展覧会で活躍しました。1989年には東京造形大学で客員教授として後進の指導にも携わり、版画においても新たな表現に挑んできました。
彼は数々の受賞歴を持ち、美術界において高く評価されています。そして、残念ながら2024年3月29日に72歳で生涯を閉じましたが、彼の作品は永遠に私たちの心の中に生き続けることでしょう。
展覧会の詳細
- - 開館時間: 12:00−18:00(月曜火曜休廊)
- - 会場: 京都市東山区祇園下河原上弁天町430-1
- - アクセス: JR京都駅から市バス206に乗り、「東山安井」で下車、徒歩1分です。
ギャラリー白川では、これまでに数多くの現代アーティストの作品を紹介してきました。舟越桂の特別な展覧会をこの機会にぜひご覧いただき、彼のアートの魅力を再発見してください。