脱炭素政策の新展開
2025-10-20 18:49:25

未来に向けた新たな脱炭素政策が見えてきた「気候市民ダイアログ」開催

脱炭素社会への第一歩を踏み出す「気候市民ダイアログ」



2025年9月30日、脱炭素化を目指す新しい取り組みとして、「日本版気候市民ダイアログ キックオフイベント 〜脱炭素まちづくりの新しいかたち〜」がオンライン上で開催されました。このイベントは、先進的に脱炭素社会づくりに取り組む明石市の福嶋慶三氏と今治市の住吉淳氏をゲストに迎えて行われました。

イベントの背景と目的



この「気候市民ダイアログ」は、問題解決に向けて市民の参加を促し、地域の脱炭素政策を考える新たな試みです。世界の35カ国、400地域で行われてきたダイアログの手法を取り入れ、日本の地域特性に合わせてプログラムをカスタマイズしました。その目標は、2030年までに全国1,788の自治体へと展開することです。

風景の紹介とプログラムの流れ



イベントは19時から始まり、まず筧裕介氏のイントロダクションが行われました。日本の気候変動対策の現状と課題について触れ、無関心が政策の乖離を生んでいる現状を指摘。「市民が政策を共に創ることが不可欠」と強調しました。

次に、ゲストである福嶋氏と住吉氏がそれぞれ自己紹介を行い、自身の取り組みについて詳しく語りました。福嶋氏は明石市での脱炭素経営を進め、「明石脱炭素経営パワーアップ制度」を紹介しました。これは企業と連携し、共に排出量を減らし、経済と環境の両立を図る試みです。

一方、住吉氏は「今治グリーンプロジェクト」を紹介。地域の特性を活かし、遊び感覚で市民、企業、行政が共に学び合い、行動することを目指しています。彼の熱意は、地域の発展を一心に願った思いから来たものだと強調されました。

パネルディスカッションの内容



その後のパネルディスカッションでは、市民と行政の共創によって脱炭素政策を如何に実現していくかが議論されました。福嶋氏は明石市の成功例を持ち出し、企業が変わることで市民全体への影響が広がるとの見解を示しました。

また住吉氏は、今治市の脱炭素取り組みの意義を強調し、デザインやブランディングに対する意識が高い地元の文化について語りました。「市民が自発的に取り組むことが重要です」と話し、皆でレベルアップしながら進めていくことが必要だと述べました。

共感から行動へつなぐ方法論



気候変動に対する市民の実感を持つことが重要と強調され、その具体的なアプローチについても意見が交わされました。毎週のコミュニティFMを通じて市民に情報を提供する住吉氏と、具体的な行動に結びつけることが大切と語る福嶋氏の発言は、共感を促し、具体的行動につなげる重要さを説いています。

未来に向けたダイアログの展開



今年度は、千葉県柏市、神奈川県鎌倉市、愛媛県今治市の3地域で気候市民ダイアログを開催予定です。この取り組みを通じて、地域に根ざした持続可能な社会の実現を目指します。市民が参加し共に考えることで、より良い未来への道筋を描いていく姿勢が強調されました。

今後の展開に期待がかかります。


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