製造業の未来を変える!AICX協会の新たな取り組み
一般社団法人AICX(AI Customer Experience)協会は、製造業におけるAIの導入と社会実装の推進を目指し、「産業ものづくりAI共創委員会」を新たに設立しました。今回の委員会では、参画企業を広く募集しており、AI活用のプロセスがスムーズに行えるような形を目指しています。
設立の背景
近年、日本の製造業は、欧米企業のAIを活用した革新的なものづくりや、新興国の企業が持つ柔軟な対応力に脅かされています。そのため、日本の製造業が競争力を維持し、さらに向上させていくためには、AIを効果的に組み込む必要があります。しかし、多くの企業はAI導入に際して様々な課題に直面しているのが現実です。
具体的には、データやノウハウの属人化、現場の心理的障壁、セキュリティの懸念などが挙げられます。これらの課題は企業ごとに異なりますが、委員会の設立によって、知見を共有することで解決のヒントを見出すことができるとしています。
産業ものづくりAI共創委員会の目的
本委員会は、製造業に関わるさまざまな企業が協力して、AI導入に関する具体的な実装ノウハウを共創することを目的としています。以下の4つのステップを通じて、その活動を行います:
1.
共通課題の明確化:AI導入の障壁と成熟度を可視化します。
2.
先進事例の体系化:国内外の成功事例や失敗事例をモデル化し、現場での知見として整理します。
3.
知の共通言語化:異なる視点を統一し、経営、現場、技術における共通のフレームを構築します。
4.
共創テーマの創出:共同PoC(Proof of Concept)を実施し、新しい製品やサービスの開発の機会を提供します。
主な活動テーマ
本委員会では、以下の活動テーマを設定し、AIを活用した具体的な課題解決に取り組みます:
- - 予知保全と設備稼働の最適化:センサーデータを用いた異常検知やメンテナンスの最適化により、生産性を向上させる。
- - 品質管理・検査業務の高度化:AIによる不良傾向分析などを通じて、品質の再現性を持たせ、歩留まりを改善する。
- - 新たな価値創出と共創モデルの構築:生成AIを活用した新製品や新サービスのアイデアを探求する。
これらのテーマを通じて、製造業の各現場で実用的なAI活用方法を確立し、技術の継承も支援していく方針です。
組織と委員会の構成
委員会は、専門的な知見を持つメンバーで構成されています。委員長には、大日本印刷の和田剛氏が就任しており、他にAI技術企業や製造業の専門家も名を連ねています。多様な視点からの意見交換が期待されています。
参加方法
製造業におけるDX推進やAI導入にご関心がある企業は、是非この機会に参加を検討してみてはいかがでしょうか。AICX協会が掲げるミッションである「分断を超え、体験を変える」に共鳴する企業との出会いを通じて、共に新たなものづくりの未来を切り開いていきましょう。
詳しい情報は
AICX協会の公式サイトをご覧ください。