企画展「近代紡績のススメ―渋沢栄一と東洋紡―」開催
公益財団法人渋沢栄一記念財団の渋沢史料館では、2023年3月14日から5月31日まで、企画展「近代紡績のススメ―渋沢栄一と東洋紡―」を開催します。この展覧会は、企業の原点を探るシリーズの一環として、東洋紡株式会社の歴史とその企業理念「順理則裕」が生まれた背景を紐解く内容となっています。
東洋紡と渋沢栄一の関係
東洋紡は今年、創立133年を迎えますが、その設立に深く関与した存在が渋沢栄一です。大阪紡績会社、三重紡績会社といった、彼が設立に尽力した会社が東洋紡の起源です。渋沢は、国内における綿糸と綿布の輸入量が多いことを憂慮し、最新の紡績技術を取り入れ、大規模な紡績業を推進しました。これにより、綿糸や綿布は日本の主要輸出品となり、産業の発展に寄与したのです。
展覧会の見どころ
本展では、東洋紡創立期の様々な資料を展示し、渋沢栄一が持っていた企業育成への熱意や紡績業への思いを詳しく紹介します。
1.
大阪紡績会社の創立期資料: 日本初の会社組織による紡績事業を立ち上げた大阪紡績会社の命運を担った資料を展示。
2.
書「順理則裕」の紹介: 渋沢栄一が東洋紡の為に揮毫した書について、その由来や意義を深掘りします。
展示内容は以下の通りです:
- - 大規模紡績を合本会社で: 大阪紡績会社の創立を取り扱います。
- - 十基紡からの脱出: 三重紡績会社創立の経緯を解説。
- - 紡績の時代: 紡績業の発展を示す資料の数々。
- - 世界を視野に: 東洋紡績株式会社の誕生にまつわるストーリー。
- - 高い技術で豊かな未来を: 現代の技術をもぎ取る道のり。
限定イベントと参加方法
展覧会期間中は、特別な休館日や無料入館日も設けられています。特に、5月3日は東洋紡創立記念日であり、無料で入館できる貴重な機会です。また、関連シンポジウムも企画されており、関心のある方はぜひ事前に申し込みを行ってください。このシンポジウムでは、渋沢栄一と大阪の企業との関わり、そして東洋紡との関係について専門家たちが深く議論します。
まとめ
この企画展は、近代日本における紡績事業の発展を知り、渋沢栄一の思想に触れる良い機会です。多くの方々が渋沢史料館に足を運び、今回は変わらず企業文化の礎を築いた人物と歴史を体感してみてください。
【開催情報】
- - 会期: 2023年3月14日~5月31日
- - 休館日: 毎週月曜日
- - 特別無料入館日: 2023年5月3日
- - 場所: 渋沢史料館 企画展示室(東京都北区西ヶ原)
- - 入館料: 大人300円、学生100円(各種割引有)
詳細は公式ウェブサイトまたはお電話でのお問い合わせをご確認ください。