日本システム技術株式会社(JAST)と国立大学法人愛媛大学は、教育の質を向上させるための新たな試みとして、「教学データを活用したアーリーアラートシステム開発」に関する共同研究を行うことを発表しました。先日、愛媛大学城北キャンパスで行われた記者発表には両者の関係者が出席し、共同研究の背景や目的について説明が行われました。
共同研究の狙いと背景
愛媛大学は、文部科学省の教育関係共同利用拠点として、「教職員能力開発拠点」に認定されています。この拠点は、教育の質及び教員のスキル向上を目指し、IR(インスティテューショナル・リサーチ)、FD(ファカルティ・ディベロップメント)、SD(スタッフ・ディベロップメント)などで国内トップクラスの実績を誇っています。
一方、JASTの提供する「GAKUEN」シリーズは大学向けの教務システムとして知られ、すでに450校以上で導入されています。このように、両者は教育現場での実績と関連した専門知識を持ち寄り、新しい予測モデルを開発することで、学生の学習支援をより効果的に行いたいと考えています。
アーリーアラートシステムの概要
アーリーアラートシステムは、学生の学習状況を迅速に把握するためのツールです。このシステムによって、学習の困難や中途退学のリスクを予測し、早期に適切な支援を行うことが可能になります。具体的には、過去のデータを分析することで、卒業に影響を与える要因を特定し、現在の学生にその情報を適用します。これにより、学生たちは自分の学習状況を把握しやすくなります。
さらに、支援が必要な学生を早期に特定できるため、教職員は適切なタイミングで声をかけたり、面談を実施したりすることが可能です。このようにして、教育の質を向上させていく取り組みが進められます。
未来に向けた展望
本共同研究は2028年3月31日まで行われる予定です。研究の成果は、全国の大学へと展開され、既存の「GAKUEN」シリーズに新たな機能を追加することも視野に入れています。JASTはこのプロジェクトに全力で支援していく意向を示しており、将来的には「JAST VISION 2035」の目標に沿った形で、教育機関や地域社会が直面する課題の解決に向けて積極的に関与していくことを目指しています。
この共同研究が成功することで、多くの学生がより良い学習環境のもとで教育を受けられるようになることが期待されています。どのような成果が生まれるのか、今後も注目です。
参照・お問い合わせ
本件に関する問い合わせは以下にご連絡ください:
日本システム技術株式会社 GAKUEN事業部 担当:野嶋 TEL 06-4560-1030・Mail
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