油高騰の影響
2022-06-14 11:00:14
飲食店が直面する食用油価格高騰の影響とその対策
食用油価格高騰がもたらす影響
最近、世界中で食料品の価格が上昇しており、中でも食用油の値段が顕著に上昇しています。特にインドネシア産のパーム油が高騰したため、日清オイリオグループやJ-オイルミルズのような大手企業も家庭用や業務用食用油の価格を引き上げざるを得ませんでした。このような状況下、揚げ物を多く提供する飲食店は厳しい経営環境に直面しています。
飲食店での油の消費実態
食用油の消費量は店舗によって異なりますが、アンケートによると多くの飲食店では毎月5缶から10缶程度(1缶は約18リットル)を使用していることが分かりました。これは家庭用と比較して、業務用は桁違いに消費量が多いため、食用油の価格高騰が直接的な影響をもたらすのです。実際に、「食用油の価格高騰が経営に与える影響」についての調査では、90%以上の飲食店が何らかの影響を受けていると回答しました。
経営への影響と対応策
影響を受けている飲食店の多くが実施している対策としては、料理の値上げやメニューの見直し、出店計画の延期などがあります。特に料理の価格は、58.8%の飲食店が変更する必要に迫られています。さらに、コスト削減を目的に、食材の使い方や提供する料理の量を調整する店舗も多く見受けられます。
食用油の再利用
飲食店が抱える問題に対して、業務用厨房機器の製造メーカー、株式会社エコリオは「食用油の再利用」に着目しました。調査によれば、再利用に賛成の意見が71.3%という結果が出ています。食用油を適切に処理することで、品質を維持しながらの再利用が可能です。しかし、再利用する場合には、臭いや味の影響が懸念されるため、品質を維持することが最重要視されています。
エコリオとその機能
エコリオが開発した揚げカス搾り機は、使用後の揚げカスから油を搾り取り、食品廃棄物を減少させることに特化した機械です。これにより、廃棄物処理にかかるコストを削減し、安全に油の再利用が実現しますが、揚げカスと油の品質が保たれる点も評価されています。
持続可能な飲食業界を目指して
エコリオは、揚げカス搾り機を使い、廃棄される予定だった油を再利用することで、環境への貢献と経費削減の両立を目指しています。今後の飲食業界では、効率的な油の再利用が鍵となるでしょう。このように、日本の飲食店は厳しい環境の中でも工夫し、新たな可能性を模索しています。
会社情報
- 会社名
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株式会社エコリオ
- 住所
- 東京都千代田区大手町1-2-1Otemachi Oneタワー6F
- 電話番号
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