専門学校生が訪れる税理士制度の現場
新潟市の中心に位置するNABI新潟会計ビジネス専門学校は、令和7年7月に東京都品川区にある日本税理士会館を訪問しました。この取り組みは、専門学校生にとって恒例の国内研修の一環であり、3年連続での実施となります。税理士制度についての理解を深めるための絶好の機会でした。
訪問の際には、日本税理士会連合会の税理士たちが講演を行い、税理士制度の歴史やその業務内容、さらには税理士としての魅力などについてお話がありました。遠井洋子専務理事、松井寛人常務理事、市木雅之理事の三人は、実際に税理士として働く現場から生の声を届け、学生たちは彼らの専門知識から多くの刺激を受けました。特に、税理士試験や日商簿記検定に向けて努力している学生たちにとって、実践的な学びが得られる場となりました。
さらに、館内では普段は入れない会長室や図書館を見学する貴重な機会もありました。ここで得た経験は、学生たちにとって新しい視点を与える刺激となったことでしょう。
AIと税理士の未来
今回の訪問では、税理士の役割がAIとの共存の中でどのように進化しているのかも学ぶことができました。講演では、AIが業務効率化に役立つツールとして活用される一方で、最終的な判断や顧客への提案には人間の経験や共感力が不可欠であると強調されました。この話から、学生たちは「人間にしかできない仕事」がいかに大切であるかを再認識しました。
ある学生は、「税理士はクライアントとの信頼関係を築く職業であり、先生の『人生の相談役』という言葉が心に残った」と述べ、その重要性を実感したと語っています。このように、実際の現場で活躍する先生たちの経験談は、将来のキャリアについて考える上で非常に価値のあるものでした。
学生たちの学びと見えた道
質疑応答のセッションでも多くの質問が飛び交い、税理士を目指す学生のみならず、事務職を目指す者にとっても、学び続けることの重要性が再確認される場となりました。「税理士としての仕事は数字の処理だけでなく、信頼関係を築く重要性がある」という理解が深まったことで、税理士業界の魅力が一層増したようです。
一人の学生は講演を通じて、これまで漠然としていた自分の目標を明確化しました。「もし目標が明確になったら、最後まで諦めずに努力することが大切だ」と感じたそうです。税理士という職業だけでなく、今後のキャリアについて真剣に考える貴重な機会となったようです。
NABI新潟会計ビジネス専門学校では、税理士会館訪問のような業界の現場に触れる機会を通じて、学生たちに将来に必要なスキルを育む取り組みを継続しています。今回の訪問は、専門職としての責任ややりがいを実感し、自分の将来像を描くための大きな一歩となったことでしょう。
新潟市中央区に位置するこの専門学校は、会計分野の教育において28年の歴史を持ち、数多くの税理士や公認会計士を輩出しています。今後のさらなる成長が期待されます。