ヤマナカと石岡第一高校が手を組み、農業教育に活気を
2025年1月17日、株式会社ヤマナカは茨城県立石岡第一高等学校において、新たな農業教育の試みをスタートさせました。この日、ヤマナカが開発した移動式の果樹棚「モバイルグリーンガーデン」が設置され、高校生に対して実践的な農業技術を学ぶためのプラットフォームが提供されました。
モバイルグリーンガーデンとは?
この「モバイルグリーンガーデン」は、設置が簡単でありながら、移動やカスタマイズが容易な設計が特長です。そして、見栄えも優れており、実際の作業効率を考慮した設計になっています。今般の取り組みでは、石岡第一高校の園芸科にこの果樹棚を寄贈し、果樹栽培をテーマとした授業での活用が予定されています。
産学連携の意義
ヤマナカとしては、教育現場に果樹棚を寄贈するのは初めてで、この産学連携の取り組みを通じて、生徒たちに実際の農業体験を提供することが、日本の農業の未来に寄与する一助になると考えています。この初期の試みを通じて、教育現場でのニーズを把握し、今後の製品開発や活用方法の向上に繋げていく方針です。
実際の作業風景
設置作業では、石岡第一高校の「課題研究」授業に参加する8名の生徒とともに、モバイルグリーンガーデンの組み立てを行いました。ヤマナカのスタッフが丁寧に指導し、生徒たちの中には楽しそうに作業を進める姿が見受けられました。また、自分たちの代で果樹棚を導入できたことに喜びを感じる生徒の声もあり、彼らの学びに対する意欲がうかがえました。
教育現場の高まる期待
西山教諭は、農業科での有機栽培の方法が従来の慣行栽培と比較する機会がなかったことに言及し、産学連携により果樹棚が提供されたことがどれほど喜ばしい成果であるかを語っています。これにより、生徒たちは有機栽培と慣行栽培の違いを学び、さらには新しい根域制限栽培の実験も行うことができるようになりました。これにより、より実践的な農業教育が実現されることに期待が寄せられています。
株式会社ヤマナカの取り組み
創業から55年、金属製品の製造を中心に活動してきたヤマナカは、地域の発展に向けて農業体験プログラムを開始しました。代表取締役社長の山中崇氏は、地域を盛り上げるために、地域資源である農業に力を入れたいと考えています。
今後もヤマナカは、教育現場との連携を深めながら、さらなる農業教育の充実を目指していく意向を示しています。そして、学校への導入や新たな取り組みに関心のある方々への窓口も開かれています。
改めて、農業分野におけるヤマナカの革新性と、石岡第一高校との連携が日本の農業教育に新しい風を吹き込むことを期待しています。