宮島未奈の本屋大賞受賞作第2弾『婚活マエストロ』10月25日発売！

宮島未奈の最新作『婚活マエストロ』が10月25日に発売

宮島未奈さんの新しい小説『婚活マエストロ』が、10月25日に文藝春秋からリリースされます。彼女の前作『成瀬は天下をとりにいく』は本屋大賞を受賞し、その功績により著者たちの注目が集まっています。新作の発売に先立ち、書影も公開され、そのスタイリッシュなデザインは読者の期待を一層高めています。

書影の魅力

新作『婚活マエストロ』のカバーアートは、人気イラストレーターの我喜屋位瑳務氏によるもので、魅力的なイラストが本作の雰囲気を見事に表現しています。カバーでは、婚活パーティーの司会者である鏡原奈緒子と、そのパーティーに参加する主人公の猪名川健人のシーンが描かれています。二人の表情からは、物語の奥深さが伝わってきます。特に、微笑む美女の表情と、周囲の男性たちの戸惑いが絶妙に表現されており、思わず手に取りたくなるデザインとなっています。

宮島未奈さんのコメント

宮島未奈さんは、イラストを見た際に「鏡原さんだ！」と感激したとのこと。カバーの配色にもこだわりが感じられるようで、多くの読者に楽しんでもらえることを願っているようです。このように、著者自身も作品に対する愛情を持ちながら、読者に届くことを楽しみにしています。

『婚活マエストロ』の物語

物語の主人公である40歳の三文ライター、猪名川健人は、婚活業を営む「ドリーム・ハピネス・プランニング」で記事を手掛けることになり、これまでの結婚に対する価値観が揺らいでいきます。初めて足を踏み入れた婚活パーティーの様子は、外見とは裏腹に手作り感あふれるもので、参加者たちの素顔が垣間見えます。

その中でも際立つのが、生真面目に司会を務める鏡原さん。彼女は業界で有名な「婚活マエストロ」と呼ばれる存在で、その魅力的な人柄と姿勢によって、猪名川も次第に婚活に対する興味を持ち始めます。物語が進むにつれて、鏡原が抱える秘密や、婚活業界の裏側が描かれていくことで、猶予のない選択が迫られます。

もちろん、猪名川自身も成長し、婚活を真剣に考えたことで新たな人間関係に目覚めるかもしれません。このように、作品は普通の婚活というテーマながら、感情の機微や人とのつながりの大切さを掘り下げていきます。

著者プロフィール

宮島未奈さんは1983年に静岡県で生まれ、滋賀県在住の作家です。彼女は京都大学文学部を卒業しており、2018年には短編小説『二位の君』が新人賞を受賞しました。2021年には『ありがとう西武大津店』で、多くの賞をトリプル受賞し、2019年には連作短編集『成瀬は天下を取りにいく』でデビュー。その翌年には本屋大賞も受賞しました。

『婚活マエストロ』は、その実績を元に書かれた期待の新作です。多くの読者に愛される作品となることを願っています。ぜひ、10月25日にお見逃しなく！