AWSにおけるOracle Databaseの限定プレビューがスタート！データ連携の新時代へ

AWSにおけるOracle Databaseの新たな挑戦

2024年12月4日、オラクルは「Oracle Database@AWS」の限定プレビューを開始しました。このサービスは、特にアメリカ東部リージョンにおいて、AWSユーザーがオラクルのデータベースを活用できるよう設計されています。これまでAWS環境でのオラクルデータベースは実現が難しかったものですが、今回のリリースによって個々のユーザーは、オラクルの「Exadata Database Service」をネイティブに管理・操作することが可能になります。

クラウドの力を借りて

この新プラットフォームにより、Oracle ExadataやReal Application Cluster（RAC）など、高度なデータベースワークロードを簡単にクラウドへ移行できます。オラクルが提供する低遅延のネットワーク接続によって、データベース内のエンタープライズデータとAmazonの幅広いサービス（AWS AnalyticsやAI、MLサービスなど）とのシームレスな連携が確保されます。運用・管理は全てオラクルが担当するため、ユーザーは安心してサービスを利用できます。

IDCのリサーチ担当バイスプレジデント、Dave McCarthy氏は、「Oracle Database@AWS」導入の重要性を強調しています。彼によると、これはお客様にとって、オンプレミスのミッションクリティカルなワークロードをクラウドへ容易に移行し、同様のエクスペリエンスを享受できる大きな一歩となるとのことです。それにより、お客様は日常的な管理にかかる手間を減らし、より重要な業務改善や最新化に焦点を当てることができるようになります。

シンプルさと一貫性

「Oracle Database@AWS」を利用することで、お客様は既存のスキルを最大限に活用しつつ、複雑なデータベース管理を行うことができます。これまでの経験を元に、OCIとAWSの統合された環境での手間なく運営が可能になるのです。さらに、AWSの持つ高いセキュリティ、俊敏性、柔軟性とサステナビリティの利点も利用できます。

ユーザーはAWS管理コンソールなど、なじみのあるツールを使って迅速にサービスを開始できます。また、データ分析やパイプライン構築なしで、データを安全に接続し、深いインサイトを速やかに引き出すことができるのも大きな魅力です。

例えば、Oracle Zero Downtime Migrationなどの移行ツールを利用することで、クラウドへの移行も簡略化されます。また、AWS Marketplaceを通じ多様な購入オプションが用意されており、既存のコミットメントを用いたコスト効率の良いサービス購入が可能です。

新たなコラボレーションの道

オラクルは、AWSとのパートナーシップを通じた統合的なユーザーエクスペリエンスを提供し続ける計画です。今後、リファレンス・アーキテクチャやその他の資料を用いることで、より多くの顧客がエンタープライズアプリケーションをクラウドで効率よく構築・運用できる環境を整えていく予定です。

「Oracle Database@AWS」が実際の業務でどのように活用されるのか、楽しみが広がります。分析や機械学習、生成AI部分を無理なく統合することで、企業は市場での競争優位をさらに強化できるでしょう。また、シニア・バイスプレジデント、カラン・バッタ氏も「AWSとのパートナーシップを通じて、お客様が先進的なAI技術を活用し運用面での負担を軽減できるよう努めていく」と語っており、さらなるサービス展開への期待が寄せられています。