訪日外国人のためのハイクラス日本文化体験ツアー
株式会社エイチ・アイ・エス(HIS)が、訪日外国人向けに新たな日本の伝統芸能体験ツアーを開始することを発表しました。このツアーは、日本芸術文化振興会との協力のもと、日本舞踊や邦楽の体験に加えて、歌舞伎公演の鑑賞を組み合わせたもので、国立劇場での文化体験に焦点を当てています。
国立劇場の歴史と役割
国立劇場は、歌舞伎や文楽、日本舞踊、邦楽、雅楽といった多様な日本の伝統芸能を支える重要な拠点であり、長年にわたり多くの公演や伝承者の養成を行ってきました。しかし、施設の老朽化とバリアフリー化の必要性から、2023年10月末にその役目を終えることが決まりました。このような中で、新しい体験ツアーが登場することは、伝統芸能の継続的な振興を目指す上で非常に意義深いものと言えるでしょう。
体験ツアーの内容
HISが提供するこの新しいツアーは、2025年の9月に実施され、訪日外国人に日本の伝統文化を深く理解してもらうことを狙いとしています。実演家を講師に迎え、実際の日本舞踊または邦楽の体験型ワークショップを行った後、新国立劇場で行われる歌舞伎公演「仮名手本忠臣蔵」の鑑賞を通じて、日本の伝統芸能を身近に感じられる絶好の機会です。
ツアー詳細
- - 設定日(日本舞踊体験と邦楽体験の日程は異なる)
- 日本舞踊:2025年9月8日、9日、21日、25日
- 邦楽:2025年9月11日、22日、23日、24日
- - 定員:各日15名
- - 対応言語:英語、日本語
- - 料金:60,000円(大人一名、歌舞伎公演代金を含む)
このツアーは、9:00に国立劇場の小劇場入口で集合し、当然ですが、日本舞踊または邦楽の体験から始まります。その後、皇居の美しい景色を眺めながらの和食ランチを楽しむ時間が設けられ、新国立劇場へ移動後、13:00から歌舞伎公演の鑑賞が行われます。この日の公演は、英語のイヤホンガイドも付いており、訪日外国人には特に配慮がなされています。
伝統芸能の未来へ
HISは、国立劇場が再開場するまでの期間中、さまざまな企画を通じて伝統芸能の活性化に努めます。訪日外国人が日本の文化を直接体感することで、発信された各表現が日本の伝統芸術を次の世代へと継承する手助けになることが期待されています。多様な文化体験を通じて、日本の伝統芸能の魅力を世界に伝えていくHISのこの取り組みを、多くの方にぜひ体験していただきたいと思います。