2022卒採用スケジュールの早期化が進む中、企業の対応は見えづらい現実

最近の実態調査によると、2022年卒の採用活動が早まる傾向にあることが明らかになりました。特に、約4社に1社が採用スケジュールの早期化に賛同しており、コロナ禍の影響を受けた企業は多くあります。

この調査は、2022年卒新卒採用を行う予定の企業を対象に実施され、111社からの回答を基にしています。調査結果では、27%の企業が「早まる」と回答しており、これは長年続いていた3月1日の一斉スタートからのシフトを示しています。コロナウイルスの影響により先行きが不透明な中、企業は採用スケジュールを前倒しせざるを得ない状況にあります。

さらに、各採用プロセスにおいて、説明会、選考、内定の各ステップで2月以前に実施されている企業の割合が増加しています。この背景には、競合他社や学生の動きが早まっているという点があり、企業はこの変化に迅速に対応する必要があります。ただし、全ての企業がこの流れに同調している訳ではなく、約21%の企業は未だ採用計画が定まっていないとの結果も出ています。このような企業は、2021年卒採用の影響で計画が長期化していることや、コロナによる不安定要素が影響していると考えられます。

また、採用担当者の最大の悩みは「周囲の動きがわからないこと」であると、多くの声が上がっています。就活生の動向や競合の状況が不透明で、どのように準備を進めていくべきか頭を悩ませている担当者が多いのです。特に、ウェブ上での説明会や面接を導入することに対する不安も根強く、2021年卒の採用に続いて、2022年卒の採用活動もコロナの影響を受けるものとなりそうです。

この変化する採用環境の中で、企業は市場における競争力を保ち、柔軟に対応する力が求められています。これからの採用活動においては、より早期に計画を策定し、効果的に学生を引き付ける施策を実行することが成功の鍵となるでしょう。

詳細な調査結果については、こちらからご覧いただけます。

本調査は、株式会社リンクフォースによって行われ、2020年11月19日から12月10日までの間に実施されました。企業はマーケティング事業や新卒採用支援事業を展開しており、今後もこのような情報を通じて、企業の採用活動に寄与していくことでしょう。