Earth hacksと山形県が織りなす脱炭素への挑戦
Earth hacks株式会社は、2025年7月より山形県との協働で、脱炭素社会実現に向けた新たなプロジェクトを始動します。生活者の声を反映したこの取り組みでは、県民が手軽に脱炭素アクションに参加できる仕組みを提供し、環境意識を高め、持続可能な社会の実現を目指します。
「デカボmyスコア」とは
このプロジェクトの中心となるのが、Earth hacksが開発した「デカボmyスコア」というスコアリングツールです。このツールは、個々の環境貢献度を簡単に測定できるもので、日常生活における移動手段やショッピング、居住環境、食事の選択といった4つの視点から、12の質問に回答することで算出されます。これにより、個人の年間CO2排出量を明確にし、自分の行動がどれだけ環境に影響を与えているのかを知ることができます。
背景と課題
近年の調査によれば、日本におけるCO2排出量の大半は家庭での消費行動に起因しています。そのため、個人の行動を変革することが、脱炭素社会を築く鍵となります。博報堂の調査(2025年4月)によると、76%の人が脱炭素社会への取り組みが必要だと認識している一方で、実際に行動している人は33.6%にとどまっています。このギャップを埋めるために、Earth hacksは「楽しんで無理なく」脱炭素に取り組むことができる環境を作り出します。
具体的な取り組み内容
今年度は、以下の3つの活動を通じて脱炭素への意識を高め、実際の行動に結びつけることを目指します。
1. スポーツ&文化イベントとの連携
地元で人気のスポーツチーム「モンテディオ山形」とのコラボレーションを通じて、脱炭素イベントを開催します。例えば、2025年8月16日に行われる「モンテディオ山形 vs いわきFC戦」では、来場者が自分の「デカボmyスコア」を測定することができ、その結果に基づいたノベルティを提供します。エンターテインメントと環境意識が融合した新たな試みです。
2. TVメディアとの合同キャンペーン
地域のローカルテレビ局との合同チームを編成し、各局アナウンサーが出演するCMを放送します。これにより、「カーボンニュートラルやまがた」のメッセージを県民全体に広めていきます。
3. インフルエンサーによる若年層のアプローチ
特に若年層に焦点を当て、民放のアナウンサーをインフルエンサーとして起用します。彼らがプライベートでも取り組んでいる「デカボアクション」を紹介し、デジタルネイティブ世代を中心に脱炭素アクションへの参加を促します。
今後の展望
この運動を通じて、個々のCO2排出量のデータをマップ化し、各市町村の取り組み状況を視覚的に示すことを目指します。これにより、県民は自らの排出状況を把握し、具体的な削減目標を設定できるようになります。また、他の自治体との連携を強化し、全国規模での生活者の行動変容を目指していきます。
まとめ
脱炭素社会の実現は一人ひとりの行動から始まります。Earth hacksと山形県の巧妙なコラボレーションは、県民が簡単に脱炭素アクションに参加できる未来を切り開きます。この動きは、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩と言えるでしょう。私たち一人一人がこの挑戦に参加することで、より良い未来をつくり出すことが可能です。