母親の「味わい力」が夫の年収に影響?
妻の「味わい力」が夫の年収にどのような影響を与えるのでしょうか。高橋酒造株式会社の調査によれば、意外にも「味わい力」の有無によって、夫の年収には約130万円の差があることが明らかになりました。
食べ物と飲み物に対する意識の違い
この研究は、学習院女子大学の品川明教授が監修したもので、食文化に対する夫婦の意識や日常的な食の組み合わせが、個々の年収にどのように影響を与えるのかを探るものでした。調査結果では、食に対する意識が高い妻を持つ夫は、平均529万円の年収を得る一方、一般的な食に無頓着な「現代型味オンチ」の妻を持つ夫の年収は395万円と、130万円もの差があったのです。
現代型味オンチとは?
調査に基づいて「現代型味オンチ」とは、3つのタイプに分けられています。主に「表現ベタ型」、「偏食ワンパターン型」、「無頓着型」が存在し、これらのタイプは日常的な食習慣に密接に関連しています。
特に多く見られた「無頓着型」は、食事を楽しむのではなく、単にお腹を満たすためだけに食事を摂っていることが指摘されています。このような傾向が、家族間のコミュニケーションにも影響を与え、夫婦の関係性にまで及ぶ可能性が高いと言われています。
相互コミュニケーションの重要性
調査ではまた、味わい力が高い妻は夫婦間のコミュニケーションが良好であり、誕生日や結婚記念日を積極的にお祝いする傾向があることが判明しました。このようなコミュニケーションが、夫の収入の向上に寄与している可能性があります。
現代型味オンチの克服方法
品川教授は、「現代型味オンチ」の食の意識を高めるために、いくつかの具体的な改善方法を提案しています。外食時に食材や味付けの意識を持つこと、日常の食事で飲み物との組み合わせに気を配ることが重要です。
また、まるでマラソンのように、月々に課題をクリアしながら食への興味を高めていく「味わい力アップ・マラソン」を導入することも有効です。具体的な12ヶ月間のトレーニングメニューも提案されており、日々の食事の楽しみが広がるような工夫が行われています。
まとめ
この調査から、食に対する意識や楽しみ方が、家庭の経済状況にも影響を及ぼす可能性があることが浮かび上がります。「現代型味オンチ」の改善は、夫婦の収入や家庭内のコミュニケーションを向上させる一助となるでしょう。今後、食を大切にする意識が日本の文化に根付くことが期待されます。
高橋酒造の取り組み
高橋酒造は、味わい力を高めるための教育プログラムをブログやウェブサイトを通じて広めており、広く一般に受け入れられつつあります。興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。ウェブサイトはこちら:
高橋酒造