藤倉コンポジットとテクサー、資本業務提携を締結
2025年8月1日、株式会社テクサーは藤倉コンポジット株式会社との間で資本業務提携契約を結びました。この提携により、両社は持続可能な社会の実現に向けたDXソリューションを共同で開発していくことが期待されています。
提携の背景と目的
テクサーは、LPWA(省電力広域無線通信)技術「ZETA」を基に、スマートビルディング向けのDXプラットフォームを展開しています。このプラットフォームは、国内外のデベロッパーとの協力を通じてビルメンテナンスの効率化や予兆保全の実績を積み上げています。
今回の提携によって、藤倉コンポジットが開発した「自己発電型バッテリーレス液体検知センサ」とテクサーのZETAプラットフォームを組み合わせることで、漏水・浸水検知ソリューションがさらに高精度でメンテナンスフリーになることが見込まれています。現代社会において、人手不足が問題となるビル管理業界において、非接触・無電源・高信頼性のセンサ技術は、必要不可欠なインフラとして重要視されています。
特に、藤倉の自己発電型センサは、わずか数滴の水でZETA通信による無線送信が可能な革新的な技術を備えており、今後は建物や河川、農業、防災など、さまざまな分野での実装が期待されています。
提携内容の概要
今回の提携では、以下の分野における協業が進められることになります。
- - ZETA対応漏水センサの製品共同開発および量産化
- - BLE対応型漏水センサの販売強化
- - DXプラットフォームへのセンサ統合
- - 共同マーケティングおよび海外展開
特に、資本提携として、藤倉コンポジットがテクサーの株式14万2,800株(発行済株式総数に対する4.8%)を取得し、両社の協力関係をさらに強化します。
今後の展開
テクサーは、この提携を通じて自己発電型センサの製品化を加速し、国内外のスマートビルディング市場へのさらなる展開を図る予定です。また、アジア地域での商流ネットワークを活かし、グローバルなセンサ技術の展開を視野に入れています。
テクサーは、今後もパートナー企業と協力し、持続可能な社会の実現に向けたDXソリューションの提供に努めていきます。
企業情報
株式会社テクサー
- - 代表者: 代表取締役CEO 朱 強
- - 所在地: 東京都多摩市鶴牧1-1-14 コージィーコート2F 1
- - 設立: 2016年10月
- - 事業内容: 展示会DXシステムAiMeet(R)の開発と販売、ビルディングDXシステムBUILDICS(R)の開発、ZETA(R) LPWA関連製品の開発・販売
- - ホームページ: テクサーホームページ
藤倉コンポジット株式会社
- - 代表者: 代表取締役社長執行役員 森田 健司
- - 所在地: 東京都品川区西五反田8-4-13 五反田JPビルディング4F
- - 設立: 1901年
- - 事業内容: 各種工業用ゴム部品、空圧制御機器、除振台、電気・電子機器、救難救命具等幅広く製造・販売
- - ホームページ: 藤倉コンポジット