エンハンス業務の革新を目指すフォワード・コンソーシアム
情報システムの分野において、新たな試みがスタートしています。エンハンス業務と呼ばれるシステム保守業務に特化した企業連合、「フォワード・コンソーシアム」が発足しました。この業務は新規開発を上回る規模があるにもかかわらず、十分な注目を浴びてこなかった分野ですが、最近の基幹システムの寿命延長と新規案件の減少により、その意義が見直されつつあります。
フォワード・コンソーシアムには、エンハンス業務を扱うICT関連企業が参加し、さまざまな事業を展開していく計画です。特に、参加企業の業務改革や人材育成に力を入れることで、顧客満足度の向上と自社売上拡大を目指します。将来的には、エンハンス業務の地位を高めることを重要な目標としています。
独自性ある業務手法の研究
このコンソーシアムでは、エンハンス業務に特有の「見積り」や「影響調査」に重点を置いた研究が行われます。これにより得られたノウハウは、発表会や会員専用の情報共有システムを通じて広く公開されます。また、参加企業の人材育成を支援するため、目的に応じた講座も設置されます。具体的には、「積極的提案ができる人材の育成」や「自身の業務改善のスキルを高める人材育成」といったテーマの講座です。
モチベーション向上を図るランキング
また、エンハンス従事者専用のランキングも計画されており、これにより業務に従事するスタッフのモチベーションを高めることが期待されています。活動の透明性と参加意義を高めるため、定期的な情報共有や成果発表を促進し、全体のスキル向上を図る方針です。
会員募集と参加条件
フォワード・コンソーシアムは、設立総会を経て一部定款も修正され、2023年5月中旬から全国のICT企業に向けて会員の募集を開始します。法人会員となるには、初年度に10万円の登録料が必要で、活動参加者には年会費として1万円が課されます。
会員となると、研究会参加、エンハンス業務に関する情報のアクセス、研修受講が可能となり、その受講料は市販の価格の約半額に抑えられる特典があります。
主催者情報
フォワード・コンソーシアムの公式サイトには、詳細な情報が掲載されています。また、問合せはシステム企画研修株式会社の新規事業推進部まで連絡することが推奨されています。電話番号は03-5695-3130、メールアドレスは
[email protected]です。
このように、フォワード・コンソーシアムが掲げるビジョンは、エンハンス業務に新たな活力をもたらし、業界全体を前進させる大きな一歩となるでしょう。