新たなAIクラウドプラットフォームの構築へ向けて
2025年3月7日、株式会社Unsung FieldsとAI半導体リーディングカンパニーのTenstorrentが、戦略的提携を発表しました。この提携は、両社が共同ブランドとしてAIクラウドプラットフォームを構築することを目的としています。これにより、AI関連企業や開発者は、高性能なAIコンピューティング環境にアクセスする機会が広がります。
Unsung FieldsとTenstorrentの提携の背景
Unsung Fieldsは、東京都に本社を置き、AI技術の発展を支えるためのデータセンターの構築と運営を専門とするIT企業です。急速に発展するAI市場に対応するため、日本とスリランカの技術を融合させ、AI開発を効率よく進める環境の提供を目指しています。一方、Tenstorrentは、米国に本社を構える次世代コンピューティング企業で、AIインフラの最前線を行っています。両社の技術力を結集することで、業界の需要に応える革新的なプラットフォームが実現します。
提携による具体的な展開
今回の提携により、Unsung FieldsはTenstorrentの最新鋭サーバー「Tenstorrent Galaxy™ Wormholeサーバー」を基盤にしたAIクラウドインフラを構築します。このサーバーは、32個の「Tenstorrent Wormhole™プロセッサ」をメッシュトポロジで接続した超高密度かつスケーラブルな設計となっており、AIワークロードに最適な性能を持っています。これにより、開発者は高効率なクラウドプラットフォームへスムーズにアクセスできるようになります。
Unsung Fieldsの代表取締役社長、潮田和則氏は、「Tenstorrentとの提携は、AI市場における革新的な一歩です。両社の技術を融合させ、AI開発を加速させる理想的な環境を提供します」と語っています。
Tenstorrentの日本への取り組み
Tenstorrentは、日本での活動をますます強化しています。昨年には、NEDOからエッジAIアクセラレータの開発やデジタルSoC設計の育成事業を受託し、さらにRapidusとのパートナーシップを結ぶなど、国内市場へのコミットメントを深めています。最高顧客責任者であるデイビッド・ベネット氏は、「当社の高性能AIサーバーを活用し、Unsung Fieldsと共にAIクラウドプラットフォームを構築できることを嬉しく思います。この提携が日本のエコシステムを成長させ、AI開発の加速に貢献することを楽しみにしています」と述べています。
今後の展望
この提携を通じてAI技術の進化が加速するだけでなく、日本国内のAI産業全体にも好影響を与えることが期待されています。Unsung Fieldsは、Tenstorrentの先端技術を駆使し、さらなるイノベーションの創出を目指します。この動きは、企業や開発者に新たな可能性をもたらし、自社の技術力を高めるための重要な一歩となるでしょう。
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Unsung Fields
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Tenstorrent