青柳ソーラーパークの運用開始
2025-07-03 11:18:54

最新のAI技術を駆使した青柳ソーラーパークの電力運用が始動

青柳ソーラーパークIにおける電力運用の開始



日鉄エンジニアリング株式会社は、新たな電力運用のステージを迎えました。その舞台となるのが福岡県古賀市に位置する「青柳ソーラーパークI」。同社は、SMFLみらいパートナーズの出資を受けて、この再生可能エネルギー施設の運営を開始しました。独自のAI技術を基盤とするシステム「Think EMXS™」を駆使し、この施設の蓄電池と太陽光発電の最適制御を実現します。

日本では再生可能エネルギーの普及が進む一方で、いくつかの課題が浮上しています。特に日中の太陽光発電の発電量が需要を上回ることによる出力抑制の増加や、FIT制度に伴う国民の負担が問題視されています。これらの問題を解決し、再エネを主力電源とするために、経済産業省はFIP制度の導入を推進しています。

携わる技術



日鉄エンジニアリングが提供する「Think EMXS™」は、JEPXや需給調整市場など、複数の電力市場における最適取引を実現するシステムです。このシステムは、リアルタイム制御を可能にし、電力系統の需給バランスを効率的に保つ役割を果たします。特に、蓄電池システムを多面的に運用することで、インバランスの低減や需給ひっ迫への即時対応が可能となります。

このようにして、FIP移行後には蓄電池の稼働率と安定性を高め、再エネの大量導入を促進することが目指されています。また、今後は高圧の太陽光発電所においても、Think EMXS™を活用した取り組みを展開する計画です。

技術の背景



日鉄エンジニアリングは、エネルギープラントの建設および運営を通じて培った専門技術を持ち、20年以上にわたる小売電気事業者としての経験を融合させた企業です。このような背景から、再生可能エネルギーの活用と普及を進めるための電力ソリューションを提供しており、カーボンニュートラル社会の実現に寄与しています。

青柳ソーラーパークIの詳細



青柳ソーラーパークIは、2018年8月31日から運転を開始した太陽光発電設備を持ち、その容量は2,634kW(DCベース)です。また、蓄電池の設備は2025年6月20日から運転を開始予定で、出力は1,750kW(PCSベース)となります。これにより、再エネの活用を一層進め、地域の電力需給バランスの維持に貢献する見込みです。

将来への展望



日鉄エンジニアリングは今回の運用開始をきっかけに、さらなる技術の革新を目指しています。再生可能エネルギーを推進し、持続可能な社会の実現に向けて、新たな設備の導入や運用の工夫を続けていくことで、エネルギーの未来を形作っていくことでしょう。私たちもこの動きを見守りながら、さらなるエネルギーの進化を期待しています。


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会社情報

会社名
日鉄エンジニアリング株式会社
住所
東京都品川区大崎一丁目5番1号大崎センタービル
電話番号
03-6665-2000

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