都ホテル京都八条で魅せる日本の伝統工芸のクリスマス装飾
京都市南区に位置する都ホテル 京都八条では、クリスマスシーズンに特別な装飾が施されています。今年は「日本の伝統工芸×ホテル装飾」をテーマに、精巧な和紙のちょうちんツリーと京銘竹を用いた華やかな装飾がロビーに飾られています。
日本の伝統工芸を取り入れた心温まるデザイン
このホテルでは、SDGsの観点から「ものを大切にする」伝統工芸の精神を尊重し、持続可能な装飾を実現しています。特に、設置されている洋風と和風が融合したクリスマスツリー型のちょうちんは、日本らしい温かみを持っています。このちょうちんは和紙でできており、剥がして張り直すことが可能です。そのため、来年以降も長い間使用できるという点が特徴です。
自然のサイクルを感じる装飾
デザインテーマは、京都の「空・陸・海のサイクル」を表現しています。雨が山を育て、その養分が海へ流れ込んでいく様子をイメージした装飾は、「萌葱色」という青みがかった深い緑で表現されています。この色は、夏に濃く成長する葱の色とも言われ、伝統的な唐草模様や獅子舞にも使われています。これらの自然の要素を取り入れた装飾は、クリスマスの雰囲気を一層盛り上げてくれます。
竹あかりで生まれる温かい光
さらに、ホテルのロビーには竹の間伐材を用いた竹あかりが設置されています。穴の開けられた竹の中にLEDの明かりが灯されることで、竹ならではの温かみのある光が広がります。この竹あかりは、京都の伝統技術で作られた京銘竹を使用しており、白竹、図面竹、胡麻竹などの素材が活かされています。京銘竹とは、京都の竹の特性を活かした工芸品で、その美しさと強さが特徴です。
伝統技術を守る職人たち
このクリスマス装飾には、昭和37年創業の「㈲伏谷商店」や「長岡銘竹㈱」が携わっています。伏谷商店は、日本の伝統的な提灯を職人が手作業で作り続けており、長年の技術とこだわりが結集された作品を提供しています。一方、長岡銘竹㈱は、竹製品に特化した専門店であり、「京の名工」としても知られる職人たちが、製品を通して質の高い和空間を創出しています。
イベントの詳細
この特別な装飾は、2024年12月25日(水)まで、都ホテル 京都八条の本館1階ロビーにて楽しめます。温かみのある日本の伝統工芸に触れながら、特別なクリスマスのひとときを味わってみてはいかがでしょうか。