株式会社ラスターワークスが新たなIT人材供給モデルを発表
日本のIT業界が直面する人材不足を背景に、株式会社ラスターワークスは新たに「リスキリング型SES」をリリースしました。この新制度は、IT人材の学び直しとキャリアアップを支援し、経済産業省が指摘する人材不足問題と内製化の遅れを解決することを目的としています。
IT人材不足の深刻な現状
経済産業省の報告によると、2030年には最大79万人がIT人材不足になる見込みです。特に、AIやデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進できる高度なIT人材が求められています。これに加え、大手企業の内製化が進まないことも競争力を脅かす要因となっています。そこで、ラスターワークスは、既存の人材の再教育であるリスキリングと、労働移動を組み合わせた新しいアプローチを提案しました。
リスキリング型SESの取り組み
ラスターワークスは「リスキリング型SES」を通じて、エンジニアにスキルアップの機会を提供しながら、キャリア形成を促進していきます。このモデルでは、エンジニアがSESとして就業する中で、専門的なスキルを身につけ、最終的には受託開発部門への転籍や大手SIerへの転職が可能となります。
一般的なリスキリング支援は、学ぶ機会の提供で終わることが多いですが、ラスターワークスでは、転籍や転職という具体的なゴールを設定し、責任を持ってその実現を支援します。
AIコーディングの必要性
企業が直面するIT人材不足の解決策として、AIコーディングの普及が重要と認識されています。ラスターワークスは2024年初頭から全エンジニアにGitHub Copilotのアカウントを提供し、その実績を測定しました。その結果、工数が約75%削減できることが判明しました。この成果を基に、経済産業省が予測するIT人材需要の中位シナリオまで、必要な人材数を大幅に抑えることができる可能性が浮上しています。
リスキリング型SESの具体的コース
ラスターワークスのリスキリング型SESには、以下の2つのコースがあります。
1. 受託転籍保証コース
- - 3年以内の受託開発部門への転籍を保証。
- - 転籍後はフルリモート勤務が可能。
- - AIコーディングやスクラム開発が体験できる。
2. サイバー大学学費支援コース
- - サイバー大学流入による学費のうち最大150万円を支援。
- - 高卒・文系人材を理系のIT人材として再教育。
- - 卒業後、大手SIerやエンドユーザー企業への転職支援。
ラスターワークスは2025年7月から、リスキリング型SESに参加するエンジニアの募集を開始します。
社会に与える影響
この新しい制度により、DX対応人材の供給が加速し、実戦的な環境でのAIコーディングが可能になります。その結果、AI導入が進み、開発生産性の向上が期待されています。また、サイバー大学卒業者が大手企業に転職することで、企業内製化の推進にも貢献するでしょう。
今後の展望
2025年度中には、リスキリング型SESの参加エンジニアの人数を50名に拡大し、教育機関や他企業との連携も強化していく計画です。
会社概要
- - 会社名: 株式会社ラスターワークス
- - 代表取締役: 石躍胤臣
- - 所在地: 東京都武蔵野市中町1丁目2-9 サンローゼ武蔵野501号室
- - 設立: 2001年
- - 事業内容: 受託開発事業、リスキリング型SES事業
お問い合わせ
ラスターワークスの広報担当まで、電話またはメールでのお問い合わせが可能です。
この新たなモデルによって、日本のIT業界はより強力な発展を遂げることが期待されます。