カギケノリの培養技術
2025-02-13 16:20:58

カギケノリの人工海水培養に成功したアルヌールの挑戦

カギケノリの人工海水培養に成功



株式会社アルヌール(東京都渋谷区)が、カギケノリの人工海水を使用した樹脂バッグによる培養に成功したことを発表しました。この技術革新は、持続可能な畜産の実現に向けた重要な一歩です。カギケノリは、牛のゲップから発生するメタンの発生を抑える海藻として注目されており、実現できれば全国の牛の飼料に添加されることを目指しています。

カギケノリの必要性と課題



カギケノリはその特性により、温暖化問題の対策として期待されている一方、天然のカギケノリを十分に収穫し、飼料に添加するのは現実的でないという課題があります。そこで、アルヌールは鹿児島県産のカギケノリを基に、大量養殖技術の確立を目指しています。

人工海水の使用とそのメリット



アルヌールは、神戸大学と連携し、人工海水と栄養素を効果的に組み合わせる研究を進めてきました。その結果、100%の人工海水を利用してカギケノリの安定培養に成功しました。この方法の利点は、以下の通りです:

1. 均一な培養環境の確立:天然海水では環境の変化に影響を受ける率が高いですが、人工海水ならばその品質が安定します。
2. 場所を選ばない培養:海から離れた場所でも、水道水と人工海水粉末を使えば容易に培養が可能です。
3. コスト削減:天然海水を扱う場合の運搬コストを大幅に軽減できます。

エアーリフト方式の樹脂バッグ



さらに、培養にはエアーリフト方式を採用した樹脂バッグを使用しています。この技術によって、カギケノリの細胞にダメージを与えることなく、優しく撹拌することができます。これにより、培養は効率的であり、管理も容易です。スケーリングアップに最適なステップとしても機能する点が大きな魅力です。

未来への展望



アルヌールは、持続可能な社会を実現するために、様々な研究開発を行っています。特に、微細藻類の培養技術やCO2の固定に関する新たな研究が進められています。新たな産業創出や技術提供は、自治体や企業、大学との連携によって進められ、広がりを見せています。

KAGINOWAプロジェクト



「KAGINOWA」プロジェクトでは、鹿児島県の漁業協同組合との共同研究を通じて、カギケノリの安定供給と海洋環境の回復を目指しています。この活動は、海洋における藻場の保全に貢献し、海洋国家日本における持続可能な社会を実現するものです。

アルヌールに期待される技術提供



最先端の技術を駆使したアルヌールでは、微細藻類の培養やバイオリアクター技術などの専門的な技術提供も行っています。この革新的な取り組みが、未来の環境問題解決に寄与することが期待されています。アルヌールの技術に関心のある方は、ぜひお問い合わせください。

アルヌールはこれからも、カギケノリを通じて日本の畜産と漁業を支える環境プロジェクトとして、持続可能な未来を目指して進んでいきます。


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会社情報

会社名
パス株式会社
住所
東京都渋谷区神宮前6-17-11JPR原宿ビル
電話番号
03-6823-6664

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