オークファンとシンタックコミュニケーションズが業務提携、オークション市場の革新に期待
資本・業務提携の背景
オークション市場は昨今、インターネットを利用したユーザーの取引が急増しています。この流れの中で、特にCtoC取引の重要性が高まり、野村総合研究所の推計によると、2010年度にはCtoC市場規模が2.8兆円に達すると見込まれています。この成長は、これからのインターネットオークションのあり方を変えていくものと考えられています。
そんな中、株式会社オークファンと有限会社シンタックコミュニケーションズが資本・業務提携を結びました。この提携の目的は、両社の強みを活かし、オークションユーザーに向けた新たなサービスを提供することです。
提携の内容
資本提携
オークファンは、シンタックコミュニケーションズの発行済株式の30%を取得し、資本参加を行うことで両社の協力関係を強化します。これにより、両社の技術やサービスリソースを統合し、新たな価値を創造することが目指されています。
業務提携
提携後は、次のような施策が行われる見込みです:
1. 一括検索システムの整備:複数のオークションサイトからの一括検索機能を搭載し、自動出品から取引の流れをスムーズにします。これにより、ユーザーの利便性が大幅に向上します。
2. 販売支援サービスの充実:オークションの検索やリサーチを横断的に行うことができるサービスを提供し、ユーザーに対して最高のサポート体制を整える予定です。
この提携により、オークファングループは国内外のユーザーとオークション市場を結ぶ中立的なプラットフォームを築くことを目指しています。
オークファンの概要
オークファンが運営するサイトは2001年にスタートし、国内最大級のオークション相場検索サイトとして多くの支持を受けています。その機能には、主要なオークションサイトの一括検索や、過去の落札相場を調べることができるユニークなサービスがあります。さらに、モバイル版も提供しており、利便性が高いのが特徴です。データベースは2億件以上、ユニークユーザー数は135万人を超え、国内でのサービス展開には幅広い基盤があります。
シンタックコミュニケーションズの概要
一方、シンタックコミュニケーションズは、ネット販売の総合管理システム『eコンビニ』を運営し、多くのクライアントに支持されています。このシステムは、オークションサイトへの一括出品や再出品機能を備え、業務効率の向上に貢献しています。また、独自の統計サービス『YahooID 統計・ランキングサーチ』も提供し、オークション利用者にとって役立つ情報を発信しています。
今後の展開
オークファンとシンタックの提携により、オークション市場での競争力は一層強化されると期待されており、今後の展開から目が離せない状況です。両社は今後も連携を強化し、オークション関連の情報ポータルとしての地位を確立することで、ユーザーに価値を提供することを目指していきます。
この提携による発展により、市場全体の成長が促進され、ユーザーがより多くの選択肢と利便性を享受できるようになることが期待されています。オークファンとシンタックコミュニケーションズの新たなチャレンジを注視していきましょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社オークファン
- 住所
- 東京都渋谷区広尾1-3-14ASAX広尾ビル5F
- 電話番号
-
03-5423-7815