静岡がんセンターの革新
2024-12-09 14:25:58

静岡がんセンターがMICINのeConsentを導入し治験環境が進化

静岡がんセンターが革新を進める


静岡県立静岡がんセンターは、がん患者の治験参加を促進するために、株式会社MICINが提供するDCT(分散型臨床試験)プラットフォーム「MiROHA」を導入しました。これは、治験に参加しやすくするための重要な一歩であり、特に未治療の進行がんの治験に焦点を当てています。

DCTの必要性と新しい取り組み


2023年3月に策定された第4期がん対策推進基本計画は、『誰一人取り残さないがん対策の推進』を全体目標に掲げています。この目標を実現するために、治験を行なう際に新しいアプローチ、すなわちDCTが求められています。患者が治験実施医療機関から遠くに居住していても、治療の機会を提供できる仕組みが求められているのです。

静岡がんセンターで行なうこの治験では、患者が紹介元の医療機関で治験についての情報を受けられ、必要な同意を得ることが可能となります。「eConsent」を利用することで、医療機関を直接訪れることなく、治験の詳細を理解し、参加の意向を確認することができます。これにより、遠方に住む患者も治験にアクセスしやすくなることが期待されています。

患者の安全性と参加機会の拡大


治験参加のチャンスが広がるだけでなく、患者の安全性も考慮されています。治験に参加可能な患者に対して、事前に情報を提供し、インフォームド・コンセントを行うことで、治験の過程での理解度を高める取り組みです。たとえ地域的な制約があっても、治験に参加する選択肢を提供することが可能になるのです。

患者が抱える課題


静岡県は広い地域であり、西部や中部在住の患者にとっては治験参加に様々な課題が存在します。交通の便や移動に伴うコストが障壁となり、治験情報が届きづらい状況が続いています。川上武志医長は、治験へのアクセスの難しさを指摘し、DCTの導入に期待を寄せています。

MICINの理念と目指す未来


株式会社MICINの代表取締役である原聖吾氏は、今回の取り組みががん患者への治験参加の機会を広げるとし、パートナー医療機関との協力に感謝の意を表しています。医療機関の連携を通じて、患者への新しい治療法の提供を促進することが目的です。

アムジェンの取り組み


アムジェン株式会社の執行役員、下永応博氏は、治験の機会をすべての患者に提供することが自社の使命であると語っています。DCTの導入によって患者の治験アクセスを改善し、ニーズに応じた治療を迅速に届けることが大きな目標です。

まとめ


静岡がんセンターでのDCTプラットフォーム「MiROHA」の利用は、がん治療における革新的な一歩です。治験への参加が容易になることで、未治療の進行がん患者に新しい希望をもたらす取り組みが進展しています。今後、より多くの患者に治験の参加機会が提供されることが期待されます。


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会社情報

会社名
株式会社MICIN
住所
東京都千代田区大手町2-7-1 TOKIWAブリッジ 12階
電話番号

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