AL-Lオークション誕生
2019-12-04 19:00:10

日本初!経済学を駆使したAL-Lオークションが不動産市場に登場

株式会社Dolphins(東京都千代田区、代表取締役:今井誠)は、100%子会社の株式会社デューデリ&ディール(同じく東京都千代田区、代表取締役:山本高広)が運営する不動産オークションにおいて、経済学の知見をフル活用した新しい売買方式「AL-Lオークション」を2020年2月より導入しました。このオークション方式は、経済理論を基にしたものであり、個々の物件に最も適した売買方式を見つけ出すための手順書として機能します。

AL-Lオークションは、医師が患者に最も合った治療法を選定する際のアプローチに例えることができます。オークション理論の進展に基づき、実務経験を融合させた設計が特徴です。「AL-L」は「Auction Lab Licensed」を意味し、経済学の第一人者である坂井豊貴教授(慶應義塾大学経済学部)がこのプロジェクトに関与しています。坂井教授はデューデリ&ディールのチーフエコノミストでもあり、不動産オークションの実務に長年従事しています。

不動産の売買は従来、業者の経験や相場観に依存しがちでした。しかし、業者が顧客からの「なぜこの価格なのか?」という問いに答えることは容易ではありません。AL-Lオークションでは、理論に基づく明確な説明が可能となり、顧客満足度の向上につながります。このオークション制度は、公正で透明な価格形成メカニズムを実現することを目指しています。

近年、ダイナミックプライシングやフリマアプリの普及により、適切な価格設定が重要視されるようになりました。不動産市場でも、売り手主導の価格設定から、買い手の競争を促すオークション方式へのシフトが進むことが予想されます。この変化を受けて、デューデリ&ディールは「マーケットデザインラボ」という研究組織を設立し、価格メカニズムの設計や検証を行っています。

IT企業が経済学者の助けを借りて消費者行動データを分析する中、日本では未だに同様のコラボレーションの枠組みが整っていません。その中でAL-Lオークションは、マーケットデザインやメカニズムデザインに基づく先駆的な取り組みとして注目されています。

オークション理論は1961年にウィリアム・ヴィックリーにより提唱され、90年代にはアメリカで実用化が進みました。現在では、政府や企業で広く利用されており、特に周波数免許や国債、オンライン広告のオークション設計では重要な役割を果たしています。この豊富な実績がAL-Lオークションの信頼性を高める要因となっています。

坂井豊貴教授は、慶應義塾大学経済学部での教授職に加え、書籍や研究多数を通じて広く知られています。特に彼の著書『多数決を疑う』や『マーケットデザイン』は高い評価を受け、アジア各国で翻訳されています。また、株式会社Dolphinsは、オークションやマッチングを通じてメカニズムデザインを社会実装していくことを目指しています。詳しい情報は公式サイトにて確認できます。

AL-Lオークションは、日本の不動産市場に新たな風を吹き込み、顧客にとって透明性の高い取引環境を提供するための貴重な手段となることでしょう。今後の展開に注目です。

会社情報

会社名
株式会社デューデリ&ディール
住所
東京都千代田区有楽町一丁目7番1号
電話番号
03-6273-4275

トピックス(経済)

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