日本人が陥りがちな英会話の“NGフレーズ”
英会話を学習する際、日本人がよく使うフレーズが実はネイティブスピーカーには違和感を与えていることがあるのをご存知でしょうか。最近出版されたデイビッド・セイン著『その英語、ネイティブはカチンときます』では、こうした「NGフレーズ」とその対策について詳しく解説されています。
なぜ「NGフレーズ」が問題なのか
中学英語で習った単純なフレーズや、英会話本に頻繁に登場する表現は、初学者にとっては使いやすいものです。しかし、これらのフレーズはしばしば文脈によって適切ではない場合があります。たとえば、「I am fine.」というフレーズは、日本式の「元気です」に近い意味ですが、ネイティブはこの表現を日常会話であまり使いません。そのため、このフレーズを使うことで、会話がぎこちなくなったり、誤解を招くことがあるのです。
実践!言い換えテクニック
本書では、実際の会話に役立つ言い換えの提案もされています。例えば、前述の「I am fine.」の代わりに「I’m doing well, thanks!」といった実用的でカジュアルな表現を使うことで、会話がスムーズに進むことを示しています。また、「Can I ask you a question?」というあまりにも直訳的なフレーズの代わりに、「Do you mind if I ask something?」といった表現を使うことで、自然な会話になります。
著者のプロフィール
デイビッド・セインは、アメリカで証券会社に勤務した後、30年以上日本で活動してきた言語教育のエキスパートです。翻訳や通訳、英会話スクールの経営など多岐にわたってスキルを磨き、日本人が英会話を学ぶ際のつまずきやすいポイントを的確に捉えた教育法で広く支持されています。
新刊の詳細
本書は2010年に新書版が初刊行され、その後も改訂を重ねてきた人気タイトルです。そして、2024年10月11日には文庫版として再登場します。定価は990円(税込)、ISBN番号は978-4-413-29862-9です。多くの読者からの支持を受け続けるその理由は、実践的な内容にあります。
まとめ
英会話を上達させるためには、単にフレーズを覚えるだけでは不十分です。ネイティブスピーカーに伝わる言い回しを理解し、適切な場面で使えるようになることが大切です。本書を通じて、あなたの英会話がさらにスムーズに、そして自然に進化することを期待しています。