2026年卒業予定の学生たちの就職活動状況を徹底分析
株式会社キャリタスが行った2026年卒業予定の大学3年生を対象とした就職活動に関する調査が発表されました。調査は2025年3月1日から6日の期間に、大学生モニターから1,105人の回答を基に行われています。本記事では、調査結果をもとに現状の就職活動状況、学生の意識、及び傾向について詳しく解説します。
1. エントリー状況
調査によると、学生一人当たりのエントリー企業数の平均は19.5社であることがわかりました。前年同期の21.2社に比べて1.7社の減少が見られます。このことは、就職活動の難しさや慎重な姿勢を示唆しているのかもしれません。
2. 会社説明会への参加状況
次に、会社説明会への参加状況についてですが、オンライン形式の説明会への参加が平均で11.4社、会場型には4.6社でした。学生が参加したい説明会の特徴として「社員と話せる」「選考情報が得られる」ことが上位にきています。特に、社員とのコミュニケーションを重視する傾向が見受けられます。
3. 志望業界
志望業界については、情報処理・ソフトウェアが1位、インターネットサービスが2位という結果が出ており、理系学生はこのデジタル系の業界に強い関心を示しています。一方、文系学生の1位は銀行業界という結果でした。業界選びにおいては、デジタル技術の進展が影響を与えているようです。
4. 選考試験の受験状況
選考試験の受験状況についても触れておきます。エントリーシート(ES)の提出社数は平均6.9社、面接経験のある社数は平均4.4社、最終面接に至ったのは平均で1.6社という結果が観察されています。複数社での選考を受けるスタンスも見受けられます。
5. 内定状況
内定状況はというと、3月1日現在の内定率は47.7%に達し、前年同期の43.2%を4.5ポイント上回っています。内定企業の7割がインターンシップやオープンカンパニーなどの参加経験がある企業であることも特徴です。これからの採用において、インターンシップの影響力が高まっているのでしょう。
6. 就職活動終了希望時期
多くの学生が選考解禁後の6月後半までに就職活動を終了したいと望んでいますが、理系の学生は3月後半に終了したいという意見が多く、意識の違いが伺えます。
7. 希望初任給
最後に、希望する初任給に関する意識についてです。初任給の重視度が上昇しており、過半数の学生が初任給の金額によって企業への関心や志望度の変化を感じているとのことです。必要な額は平均23.3万円、魅力的だと感じる条件は平均28.1万円という結果となっています。
まとめ
キャリタスの調査は、2026年卒業予定の学生の就職活動の実情を示しています。学生たちはこれからの選考に向けてより慎重に、そして情報収集を重視する姿勢を見せています。今後もこの傾向が続くのか、これからの動向が注目です。