愛媛の魅力を伝える、伊予高校のカタログギフト
愛媛県松山市に位置する株式会社愛媛新聞社が推進する地域振興プロジェクト「ハーベスト」が、新たな展開を迎えています。このプロジェクトは、愛媛県の特産品を広めるため、様々なメディアを利用して販路拡大を図ることを目的としています。デジタルメディアや新聞を通じて地方の魅力を伝え、地域経済の活性化につなげることが目指されています。
2022年からは、愛媛県産の食材や製品を選んで購入できるカタログギフトの販売も開始し、売上の一部を支援先に寄付する“循環型ギフト”の取り組みも実施されてきました。このギフトは企業や個人に広く受け入れられ、贈り物として贈るだけでなく、それ自体が地域貢献の一端を担うものとして注目を集めています。
新たな試みとしてのカタログギフト
その中でも特筆すべきは、愛媛県立伊予高等学校の生徒が中心となって地域企業と協力し、「カタログギフト」をゼロから生み出したプロジェクトです。この取り組みは、地域、学校、企業、生徒が一体となる“持続可能な地域共創モデル”を構築することを目指しています。制作したカタログギフトから得られる売上は、地域の教育活動と資金として活用される予定です。
伊予高校は「探究学習実践型モデル校」に指定されているため、制作活動はその一環として行われています。生徒たちは実際の市場環境に触れながら多くの課題に取り組み、問題解決能力や責任感、地域貢献への意識を高めています。生徒自身が取材や撮影を行い、商品の魅力を引き出す企画を立てていることも特筆すべき点です。
魅力溢れる特産品のラインアップ
カタログギフトには、贈り物にぴったりの厳選された50種類以上の地元産品がラインアップされています。その中には、人気の甘味や飲料、工芸品が含まれ、地域文化の魅力を詰め込んだ内容となっています。
商品例としては、松前町の特産「デブ猫アーモンドコザカニャ」や、伊予市の「リコリスティー」、さらに愛媛県産の自然栽培米粉を使用した「クッキー缶」などがあります。これらの商品は、単なる物を贈るだけでなく、その背後にある地域のストーリーや生産者の思いを届けることができます。
販売情報と今後の展望
伊予高校が手がけたカタログギフトの価格は税込5,500円で、2025年9月23日から販売が開始される予定です。販売はECサイトと電話注文によって行われます。さらに、販売数量は300セットに限定されており、興味のある方は早めの注文をお勧めします。このカタログギフトの購入は、地域産品の紹介にとどまらず、地域経済の活性化に寄与し、持続可能な社会を実現するための一助ともなります。
このように、伊予高校の生徒たちが制作したカタログギフトは、地域とのつながりを深め、自らの学びを地域貢献に使う素晴らしい機会を提供しています。地域の特産品を幅広く知ることで、より多くの人々が愛媛の文化や農業の魅力を楽しむことができるでしょう。未来には、この取り組みが他地域にも広がり、全国的な地域振興活動に発展することが期待されます。