片腕の青年が夢を叶えるベーカリーが千葉に誕生!
千葉県大網白里市に新たなベーカリー『ベーカリーPINE』がオープンしました。この店舗の背後には、事故で片腕を失った青年の夢があります。彼の名前は松丸延広さん。夢を抱きながらも不安を抱えた彼を支えたのは、株式会社おかやま工房が展開する「リエゾンプロジェクト」でした。
応援の手を差し伸べるリエゾンプロジェクト
おかやま工房は、これまで海外や国内の様々な事情を抱える人々へのベーカリー開業支援を行ってきました。中でも、松丸さんからの開業相談を受けた後、社長の河上祐隆氏を中心に全力を尽くすことが決まりました。製パン技術研修や物件探し、実地研修の計画がスタートしました。彼は、「パン屋さんをやりたい」という夢を実現するためのサポートを受け、自身の経験を尊重しながら、新たな挑戦に向かって進みました。
片腕でパン作りに挑戦
松丸さんは事故で右腕を失った後も、自宅でパン作りを続けながら工夫を重ねてきました。リエゾンプロジェクトの支援では、松丸さんが安全にかつ効率的に製パンができるように、伴走型でのサポートが行われました。専門のトレーナーが片手での作業に適した道具を検証し、生地作りや成形の作業を行うための工夫を重ねました。こうした個別のニーズに応じた研修を通じ、松丸さんはようやく理想のパン作りを遂行する土台を築いたのです。
多くの人々が訪れたオープン日
オープン初日、松丸さんは「本当にこんな場所にパンを買いに来てくれる人がいるのだろうか」と不安を漏らしていました。しかし、河上社長が現地に赴き、徹底したサポートを行った結果、2025年4月6日(日)のオープン日には、予想を大きく超える450個のパンが制作されるという大盛況を迎えました。
この様子は日本テレビの『news every.』で密着取材され、全国放送されました。
夢を実現し、他の人へ勇気を
初日の夜、松丸さんは「パン屋をやって本当に良かった」と語りました。困難を乗り越えた後に出た言葉には、深い感動がありました。また彼は、「自分のような人でも、やればできるということを伝えたい」とも語り、他の人々に勇気を与えたいと考えています。このようにリエゾンプロジェクトは、障がい者だけでなく、パン屋開業に対する不安を抱えるすべての方に寄り添い、新たな一歩を踏み出す後押しをする存在でありたいと考えています。
店舗情報
- - 店名 : ベーカリーPINE(パイン)
- - 住所 : 千葉県大網白里市北今泉923-23
- - 営業時間 : 10:00 – 16:00
- - 営業日 : 日曜/水曜/金曜
- - Instagram : @bakery_pine
おかやま工房とは
株式会社おかやま工房は、全国で「パン屋をはじめたい」という個人や企業に対して、一貫したコンサルティングや技術指導を行う専門企業です。これまで名実ともに300店舗以上の開業支援を行っており、地域に愛される人気店を多く輩出してきました。このような取り組みを通じて、すべての人々にとっての素晴らしいパン作りの未来をサポートしています。