オープングループ、RPAベンチャー「オートロ」を完全子会社化 - DX推進に向けた組織強化へ
2024年7月1日、オープングループ株式会社は、RPAソフトウェア「AUTORO」を提供するオートロ株式会社を完全子会社化することを発表しました。この買収は、オープングループが掲げるDX推進に向けた組織強化の一環として行われました。
近年、コロナ禍によるワークスタイルの変化や、労働人口の不足といった社会課題が顕在化し、企業におけるDX化が加速しています。オープングループは、こうした状況の中、自社のビジネス領域における商談状況が堅調に推移していることを背景に、さらなる事業成長を目指しています。
しかしながら、経済産業省の調査によると、2030年には最大79万人のIT人材不足が予測されており、IT技術の進展に伴う需要構造の変化に対応していくためには、組織力の強化が不可欠です。オープングループは、この課題克服に向けて、非IT人材でも製品・サービスを使いこなせる環境の構築と、社会実装を重要テーマとして掲げています。
オートロ株式会社は、クラウド型RPAソフトウェア「AUTORO」を提供しており、API連携にも対応していることから、iPaaS(Integration Platform as a Service)としても活用されています。今回の買収により、オープングループは、オートロの「AUTORO」と、自社のRPAソフトウェア「BizRobo!」やSaaS型ロボットサービス「RoboRobo」とのシナジー効果を生み出すことを目指しています。
具体的には、オープングループの子会社であるオープン株式会社が展開する「BizRobo!」事業において、「BizRobo!」導入が難しい企業や団体に対して、「AUTORO」を活用した新たな価値提供が可能となります。また、「RoboRobo」事業では、取引先調査を自動化する「RoboRoboコンプライアンスチェック」や、採用業務を自動化する「RoboRoboリクルーティング」など、さまざまな業務の自動化を実現していく予定です。
オープングループは、オートロとの連携を通じて、顧客資産を生かしながら、両社のビジネス拡大と企業価値の向上を図っていくことを目指しています。
オートロ株式会社 代表取締役 福田志郎氏のコメント
オートロ株式会社の代表取締役である福田志郎氏は、今回の買収について、以下のようにコメントしています。
オートロは「余裕のある社会をつくる。」をビジョンに、クラウド型RPAを提供してまいりました。この度、オープングループの一員になることにより、オンプレミス型のRPAであるBizRobo!やSaaSであるRoboRoboと連携し、より大きな付加価値を両社のお客様に提供できると確信しております。
> 労働人口の減少が止まらない日本において、オープングループとともに労働力不足の課題解決に貢献し、「余裕のある社会」の実現にむけてサービスを展開してまいります。
今回の買収は、オープングループのDX推進に向けた取り組みをさらに加速させるものとして注目されます。今後、両社の連携がどのような成果を生み出すのか、注目が集まります。