Holowayの新たな一歩
2024-04-12 10:00:02
ホログラフィ計測を革新するHoloway、シードラウンドで1.0億円調達成功
Holowayがシードラウンドで資金調達
株式会社Holowayは、シードラウンドにて1億円を調達したことを発表しました。この資金はQB第二号投資事業有限責任組合からの引受けを受け、Holowayの長期借入やグラントなどを合わせた累計資金調達額は1.5億円を超えました。今回の資金調達を通じて、同社はプロダクト開発と組織強化を進め、さらなる成長を目指します。
Holowayについて
Holowayは、兵庫県立大学から生まれたスタートアップで、科学技術振興機構(JST)の大学発新産業創出プログラム(START)の支援を受けて設立されました。この企業は、従来の測定技術では不可能だった"大面積"かつ"ワンショット"での"ナノオーダー"精密測定を実現しています。特に、電子部品の製造における微細化や大面積化ニーズが向上する中で、宇宙や半導体などの先端産業から注目されています。
デジタルホログラフィ技術
Holowayの強みは、デジタルホログラフィ技術にあります。この技術により、ホログラムから得られた物体光の波面情報を正確に記録し、物体の形状や性質を高速で再生することが可能です。イメージセンサーを使って光波面をデジタルデータとして捉え、波動方程式を解析して物体表面の光波面をコンピュータ上で再生することで、既存の干渉計や電子顕微鏡では達成できなかった精度と速度での測定が可能となります。これにより、モノづくりの未来を切り開く新たな技術、デジタルオプティクスが誕生しました。
高精度な測定の実現
Holowayの技術は、具体的な応用として以下のような分野での利用が期待されています。
SiCウエハ厚み分布測定
直径数百mmのSiCウエハの厚み分布を1nmオーダーで測定可能で、試料の置き換えに対する再現性も高いです。この技術によって、シリコンカーバイドの製造において重要な役割を果たします。
Siウエハ平面度測定
同様に、数百mmのSiウエハ平面度を1nmオーダーで測定できる技術も開発されています。この技術により、エッジ部分のロールオフも正確に再生でき、更なる高精度が求められる製造プロセスにおいて効果を発揮します。
液中の微生物観測
また、光波面の伝搬計算を用いることで、1枚のホログラムから各深度で合焦した像を再生することも可能です。これにより、液中の透明体細胞の4次元観測も実現できるため、医療や生物学の研究においても大きな可能性を秘めています。
今後の展望
Holowayの取り組みは、今後も拡大していく予定です。同社は、卓越した技術を基に新たなプロダクトの開発を進め、より良い製品の創出を目指すと共に、社会への貢献を追求し続けるとしています。近未来において、日本のモノづくりを根本から変えてしまうような技術革新が期待されます。出資者であるQBキャピタルからも、Holowayの進展に対する期待が寄せられており、今後の動向に注目です。
会社情報
- 会社名
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株式会社Holoway
- 住所
- 兵庫県神戸市中央区東川崎町1-8-4神戸市産業振興センター710
- 電話番号
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