日田市での特定技能・木材人材歓迎会
2025年10月31日、大分県日田市において、株式会社A-stationが「特定技能・木材人材歓迎会」を開催しました。本イベントは、日田木材協同組合とインドネシア共和国大使館の共催により、地域全体で新たなインドネシア人特定技能人材5名を温かく迎え入れることを目的としています。
この歓迎会には、インドネシア大使館の林業部長を始め、日田市内の木材関連企業や市役所、警察署などから約30名が参加し、融合文化意識や安全に関する啓発が図られました。
より良い共生社会を目指して
インドネシアからの新しい人材を迎えるにあたり、各関係者は文化の相互理解や今後の地域定着に向けた意見交換ができました。参加者の中には、地域全体でこの新しい人材を支える仕組みが必要であるとの共通理解がありました。
特に、株式会社ネクストの工場長は「海外から来た子供たちを預かる気持ちで、温かく接したい」と述べ、インドネシア出身の人材に対する思いやりを強調。さらに、日田警察署からは「文化の違いによるトラブルを避けるために理解を深めることが重要」とのメッセージもありました。
効果的な地域共同体による支援
A-stationの代表取締役、奥村真弘氏は、地域の人々が一体となって外国人材を支える重要性を強調し、「日田が彼らにとっての‘第二の故郷’になるようにする取り組みを進めたい」と話しました。参加者の声からも、地域全体での支援体制が大切だとの意見が上がりました。
次のステップとしての工場視察
歓迎会後には、インドネシア共和国大使館が日田市内の木材加工工場を視察し、受け入れ企業の取り組みや作業環境について確認しました。この視察を通じて、インドネシア側の教育機関と日本の企業が連携を深めるための協議が行われ、今後の教育カリキュラムの改善も目指すことが確認されました。
奥村氏は、「迎え入れを一過性のイベントにせず、現場・教育・行政が連携する体制が必要」と改めて述べ、日田市をモデル地域として他の地域への展開を視野に入れる意向を示しました。
A-stationの役割
株式会社A-stationは、介護やビルクリーニングなど多様な分野で特定技能人材のマッチングや定着支援を行っています。インドネシアからの人材の定着率は驚異の98%を誇り、現地の専門大学とは協力し、木材加工や林業に特化した人材育成を進めています。
今後も日田市をモデルとし、地方における新たな共生社会の構築を目指していく方針です。